凪七瑠海 全ツ『バレンシアの熱い花』あらすじと感想『パッション・ダムール・アゲイン!』色々美味しいイイ企画だと思った!




星組全国ツアーに専科 凪七瑠海が主演を務めた、2023年4月9日福岡市民会館のライブ配信を視聴しました🙆。

個人的に凄く緊張してました😅、どんなんだろうと。。最後まで視聴して、色々美味しい!良かったな~と思う事が沢山あった。星組の戦略の面白さ、出演者のターニングポイントとなったこの企画に拍手だと思いました。

ちょっと語ります😋。

まずは専科 凪七瑠海。89期 今年で20年になるのかな?記念すべき20周年。
このタイミングで、満を持して主演として全国ツアーに回り、そして、私個人的にも念願だった羽根を背負って登場したこと😭感動でした。イイじゃない~😆😆。とても嬉しかったし、ホッとした。

羽根を背負うにはショー作品が必要。自身の主演作『パッション・ダムール』を全国ツアー用に再アレンジした事で出来た離れ業だったと思います。

バレンシアの軍服姿は、永遠の貴公子というのもうなずける。
特に後ろ姿が、若いっ!!(年齢は後ろ姿に出ると言いますから)

宙組時代はスタイル的にも新人類な?現代人のお役が多いかもしれなかったけど、今や王道・宝塚の伝道師となっている事に、男役20年のなせる業だと感じます。

威厳というよりも、同胞という感じが、かちゃのソフトな雰囲気もあって、皆ハッピーな感じで良かったなと思う。お互いの経験を持ちより、色々刺激し合えるって、いいですよね。

そして瀬央ゆりやが、故郷の広島を回り、二番手羽根を背負ったこともまたナイスだと思いました👍。
ラモン役は、王道・昭和のコテコテ男役さんのように濃厚で(ちょっと笑っちゃう位☺)。ショーではあの、あのジゴロで登場した時は、思わずフォ~~!!ってなっちゃいまして😆😆、組長さんはじめ渋い男役の見せ場として、興奮しました!

そしてそして、トップ娘役の舞空瞳エトワールとして登場した事にも、ニクイな~と😃。エトワール経験という経歴も付く、贅沢だったな~!

イサベラ役はいつも見せない様な表情で、相手役さんが変わると面白いなとも思ったり。ファン目線のように一途な所がまた可愛い。今でも持ち合わせている初々しさと、娘トップという頼もしさも感じました。

ショーのノスタルジーの場面。来た~!!です😆。
数々のトップ娘役が演じ、歌ったマダムバタフライ。彼女も超歌うまさんですから、本当に聴きごたえあって美しかったな😃。

お芝居は柴田先生の名作『バレンシアの熱い花』。初演が月組 榛名由梨。個人的には大地真央の、瞳の中の宝石♬を何度もリピしていた。ショー『グランカンタンテ!!』でも中詰めで使われた名曲が揃っており、歌の印象が強い作品かなー。

宙組での再演、私は全ツの朝夏まなとバージョンを舞台で見た。脳内で、あれは誰、それは誰、って沢山の素敵な役が揃うバレンシアを懐かしみながら、改めて作品の奥深さを感じました。

柴田作品といえば、革命。大人の恋。
フラメンコやスペイン風の歌。
楽曲がほーーんとーーーに素敵です。愛の歌、酒場の歌、祭りの歌。素晴らしかったです👏👏!

色々柴田先生の作品あれど、このバレンシアの楽曲達は一番って言っていいんじゃないかと、最近思います。

内容はシリアスな復讐劇&クーデター&実らぬ恋物語です。

『バレンシアの熱い花』

簡単なあらずじ※ネタバレあり

デルバレス家の息子、フェルナンド・デルバレス(凪七瑠海)は、赴任していたマジョルカ島から実家のバレンシアに帰って来た。

退役したレオン将軍(美稀千種)より、前の領主、フェルナンドの父殺害を知る手がかりとなる手紙を、ドンファン・カルデロ(天飛華音)から得たと聞かされる。
今やフランスの属国、フランスの犬と成り下がる、バレンシアの領主 ルカノール公爵😈(朝水りょう)の指示で消されたのだと…。

父の仇を討つため、レオン将軍と組む。フェルナンドは一旦軍を退き、のほほーんとお気楽に過ごします体を演じる
ルカノールを油断させ、機が熟した時に、レオン将軍の計画の元、スペインの独立のため反ルカノール義勇軍と共にクーデターを起こし、ルカノールを倒すつもりだ。

フェルナンドの母(紫 りら)は、最近息子の様子がおかしいと、レオン将軍に話をするが、そのレオン将軍の様子もオカシイとみると…、フムフム。母は何かを掴んだようだ。勘のいいお母様だこと😊。

バレンシアに暴動が起きる予感がした。

ルカノール家には、甥のロドリーゴ・グラナドス(極美 慎)と恋人だったシルビア(水乃ゆり)が、今はルカノールの妻となって(シルビアの父の命と引き換えに)住んでいる😢。

恋人を叔父に取られたロドリーゴ、父を殺されたフェルナンド。2人の共通の敵はルカノール…。

行きつけの酒場エルパティオで2人は、秘密の計画について話をする。つい立ち聞きしてしまった、店のラモン・カルドス(瀬央ゆりあ)。知ったからには計画に参加して欲しいと伝えるが、命が大事だとラモンは断った。

エルパティオの踊り子イサベラ(舞空瞳)は、フェルナンドに恋をしている。身分違いの恋だし、フェルナンドには許嫁でレオン将軍の孫マルガリータ(乙華菜乃)が、ずっと待っている。
イザベラは、何か計画を企むフェルナンドを見守り、その目的が果たされたら、自分との恋も終わるんだと直感していた😟。

バレンシアの祭りの日、ラモンの妹ローラ(綾音美蘭)が、ルカノールの部下バルカ(輝咲玲央)に絡まれ、もみ合った際に殺されてしまった😱。ラモンはローラのため必ず復讐すると、フェルナンドに自分も仲間に入れて欲しいと頼む。

ゾロのような黒い覆面に黒いマント姿。3人の黒い天使😠がバレンシアのために揃い、ルカノール陣営を攪乱していく。

ロドリーゴはシルビアだけにはこの計画を打ち明けてしまう😰。決戦の時には、ルカノールの城内にてシルビアにも協力を得る算段だ。
しかしそんな事態となっている事を、ルカノールに従事するホルヘ(大輝真琴)が、一部始終見張っていた。

いざ、決戦の時が来た。レオン将軍率いる義勇軍、ドンファン・カルデロのチーム、そして3人の黒い天使が集い、城に奇襲をかけ乗り込む!

シルビアが道案内するためのゲートの鍵が古いものだった😨。ヤバい。。そこでホルヘが新しい鍵を渡す。

何故?ホルヘの衝撃の告白…実はルカノールから指示され、フェルナンドの父に手を掛けたのがホルヘだった。
その事を知ったであろう、息子のドンファン・カルデロ。家を出て、ルカノールの敵側に付いたのだ。
贖罪の意味もあったか、ホルヘは最後の最後で息子のために、ルカノールを裏切った…。

ルカノールとの立ち回りで、黒天使の3人はもみ合い、ラモンは負傷したが、バルカとルカノール、どちらも仇は取った👊。

マルガリータとイサベラには、フェルナンドが負傷したと伝わった。

フェルナンド達は急ぎ家に戻り、母の機転もあって、ルーカス大佐(夕渚りょう)からのお咎めも騙しとおせたのかなと。

直ぐに駆けつけたマルガリータ。その姿を見つけてしまった、お屋敷の外にいるイザベラ。

フェルナンドとイサベラは、離れたくない気持ち💕を抑え、お別れする事になる。

ロドリーゴは、シルビアがいない事に気づく。まさか・・・。
フェルナンドのイサベラも、死んだ(も同然)。

そんな感じだったかなと。

様々な無念を晴らすクーデター

柴田先生の作品は、革命や、クーデター等、悪しき旧体制を倒す側のお話が沢山あります。

バレンシアも、スペイン各地域同様、フランスに乗っ取られ、属国と化している状態。スペイン独立を願う人達の計画に、フェルナンドの復讐、ロドリーゴの復讐、ラモンの復讐、そしてドンファン・カルデロの復讐という、若者の熱い炎が一つになり、退役軍人で皆をまとめるレオン将軍の計画に乗って、計画を遂行する話。

フェルナンドは、好青年で頭が良く、ハキハキとした軍人気質は、秀でた人物であることが良く分かる。
ギターを弾き甘い歌も歌えるなんて、まあ一言でいったら、モテる男、ですな。
凪七瑠海のフェルナンド像は、貴公子的モテる出来る男、でございました🙆。

ロドリーゴは貴族の坊ちゃまって感じで、極美の甘~いマスクと、シルビアへの情熱的な思いの対比が、たまらんね😊。
水乃ちゃんとの激しい恋の名コンビ!だったなー。水乃ちゃんは声が人妻っぽくて、遥羽ららを思い出しました。

ラモンは、もぉ登場シーンからアツイ!濃い😆!これこそ、ラモンだよね~👍。
コミカルで、男らしく。イサベラにはホロッと来る片思い。瀬央ゆりあ、やっぱり面白いと思いました🙆。

ドンファン・カルデロの天飛華音。今回、かなり強い(立ち回りは一番強かったんじゃないか…って思う)、色濃いカルデロだったと思う!先輩達に肩を並べ、存在感ありでした。ホルヘとのやり取りは衝撃的だったな。

色々な登場人物が出てきて、緻密に計画までの設定が描かれている。其々の立場でもう一度見返すとまた深められる作品なのかなと。再演を繰り返し、色々なキャストで観てみたい、そんなお芝居であると改めて思いました。

一番悪い男・ルカノールは、星組のヒール役?朝水りょう様でございました👏!

陰の立役者は、レオン将軍、美稀千種 組長。この役は重要だなと、改めて思った。組長さんの大きさを感じ、かちゃの上司という関係性も良かったなーと思いました。

酒場のイサベラと、許嫁マルガリータ

貴族でありながらも、酒場の女イサベラや、ラモンと心を交わし、恋もするフェルナンド。

一緒に戦う仲であっても、やはり目的が果たされた暁には、貴族は貴族様の生活に戻るんだなと。

悲しいかな、それが現実、大人の恋だったというお話です。最後が虚しいというか、唖然というか、これが柴田先生よね。

それを見ぬきながらも、イサベラはフェルナンドを愛してしまう。
最後の別れの場面は、本当に辛そうで、泣き崩れる場面は、ジプシー女らしく、強烈なパッションを持って愛し抜いたのだなと感じました。舞空瞳の心の叫び、という感じで熱演!でした。

そして柴田先生がいつも描く、信じて待つ女性。マルガリータは乙華菜乃、大抜擢ではないでしょうか😃!
ふと、星風まどかを思い出しました。あまりにも可愛くて、かちゃ演じるフェルナンドも、裏切れないよな~というった感じでしたよ。

ショー『パッション・ダムール・アゲイン!』

パッションダムール、かちゃ主演の岡田先生作品。そこに、今回ならではの、岡田名場面集アレンジが際立つ構成でした!

主題歌が情熱的でスペインのお衣装にあいますね。ガウチョ姿の踊りで、凪七瑠海を囲んで、夕渚りょう&天希ほまれが踊ります。水乃ゆりがお相手で、この2人のコンビも目福でした。

夢アモール♬は盛り上がりますね~。

北翔海莉主演 星組で上演された『ロマンス』の主題歌場面も入っていて、ツバ広のお帽子にアジサイ色のドレスの舞空瞳&天飛君。この同期2人の場面って、レアかもしれない。

誰もが懐かしむ『ル・ポァゾン』のハマった、あのジゴロの名場面!瀬央カッコイイ~~みんなカッコイイ!なんでだろう、血が騒ぐ💥👊✊。
会場の手拍子が物凄い音量👏👏で、さぞ会場は大興奮だっただろうなと分かりました。

初演 涼風真世が歌うリンゴを持つ男。極美慎が、涼風真世。なるほど!と唸る🤔。何となく声が似てる気もするしね。天飛が女役で、これまたスペシャルだった!

『シトラスの風』のシチリアでの三角関係シーンと言えばっ!て感じの名場面。舞空瞳のソロは聞きごたえありで、かちゃとせおっちで取り合うのよね~。

ここからは、オペラの作品をずっと続けて見ているような、そんなゴージャスな雰囲気でもありました。

かちゃの愛の歌♪は心に沁み、黒燕尾の後ろ姿のSの字のラインストンに、また胸を打つ。舞空瞳とのデュエットダンスもあり、ロマンチックレビューの余韻にしばらく酔いしれておりました。

とにかく何が飛び出すか、ワクワクしながら観ていました。岡田先生による贅沢な構成でキャ~、え~、まじで~って大騒ぎ(笑)しちゃいました。

パッション・ダムール♪ まさにパッションの星組にピッタリじゃないか!最後に気づいたオチでした。

大羽根については、冒頭お伝えした通り。情熱の赤いお衣装に羽根で、宝塚堪能したぞ~!って全国の皆さんに思っていただけたのではないでしょうか。

福岡県ご当地出身者は、美玲ひな、愛花いと、凛央捺はる、そして、都 優奈でした。
私もうまかっちゃんラーメン好きでした!高菜漬けも大好きです。マルタイの棒ラーメンも美味しいよね。

あまおう苺やスイーツも沢山ある、福岡の美味しいものシリーズでした🙆。

無事に全国まわれて、千秋楽を迎えるところでしょう。このスペシャルな全ツ企画、またあったら面白そう。興味深い企画だったと思います!宝塚は一つ、ですね。

皆さんお疲れ様でした~☆彡

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