『柳生忍法帖』感想2 愛月ひかる 麗しいラスボス VS 礼真琴 柳生の隻眼 黒幕対決




星組『柳生忍法帖』東京公演にやっと参戦!新人公演をライブ配信で観て後の、東京本公演。この流れ、イイですね~。新人公演メンバーのお顔も覚えたので、もっと多面的に柳生のお話を楽しみました。

客席には歴史好きのご夫婦がいらして、徳川家と柳生家の関係等、サブストーリー(こっちがメインストーリか)の説明を奥様にされていて、こういった男性のお客様が宝塚を観るキッカケになっていれば面白いなと感じました。

この物語、前回感想を書きましたが、敵はどんな人物なのか正体が分からぬラスボス、黒幕同士の戦いだったのだなと、改めて実感しました。

ラスボス VS 柳生の隻眼

芦名銅伯:愛月 ひかる

会津を治めていた芦名家の双子の兄弟の一人(あれ、どこかでも双子の貴族の兄弟がいたね。)。
お家再興を悲願に地下に潜って念入りに策を立てていた。本人は齢100を超え力、霊力が衰え、娘や鬼の七本槍を使って、バカ殿・加藤の傀儡政治を操っていた。

どんな化物が後ろに控えているかと、江戸の者達もだんだん実情が分かってくる。

そのラスボスは、金髪ロン毛の、なんとも美しい気品のある大男。

愛ちゃん登場は、やはり麗しいと思った。切れ長の目にそれこそ妖術にかかってしまうような。銅伯の舞も美しい、合戦の場面も美しい立ち回り。

退団オーラという物だろうか…、本当に人間離れした感が、舞台で感じました。

凄いな~🤔。ここまで来ると、存在が凄い✨。

柳生十兵衛:礼 真琴

徳川家につかえる柳生宗矩が”愚息”と言っていた、家を出てフラフラしている隻眼の剣術士・柳生十兵衛。

いわゆる出世街道を外れて、心の赴くまま生きている十兵衛(だから人の心、気持ちが分かるんだよね~😊)。

堀の女達、千姫の策略でここまで会津を悩ませている裏には、なんと柳生の隻眼!あの柳生十兵衛だったのかぁ!と、芦名銅伯が見破ります。

さあ、ここは銅伯が十兵衛を倒すと名乗り出ます。

銅伯と天海大僧正との関係が分かってはいても、仏法、武士道を捨て、徳川家の安泰に何の意味があるのか!と十兵衛は戦うつもりでしたが、堀の女性達のためにも生け捕りにされます。

そのタイミング、そのタイミングで自分の考えをめぐらし行動する、それこそ軍学🤓! 
まこっちゃんの頭の切り替えの早さ、爽やな返しが面白いなと思いました。

ゆら:舞空 瞳

お人形のようなゆら。しかし十兵衛に心動かして行く後半は、だんだん血の通った女性の顔に変わっていきます。

ゆらの発案で、牢獄に閉じ込められていた加藤の女達にお香の妖術をかけ、十兵衛に惚れ嫉妬し、狂い殺させる作戦に出ます。

女性達は洗脳されそうになっても、娘おとねの決死の訴え(水乃ちゃん、ここは感動し涙が出た😢!)によって、恩人の十兵衛を守るように、必至に耐えます。お香の妖術に洗脳されぬように耐え抜きます。

この場面、はじめ何やってんの?だったんだけど、そういう事かーと。

女達に殺されかける十兵衛ですが、必至でその女達が耐え抜いて、十兵衛を守ります。

洗脳の怖さ、ですよ。味方なのに妖術で敵だと洗脳され、自分では思ってもない事を行動してしまう怖さ。

皆さま、私達も洗脳には気を付けましょう!軍学ですよ!本当に大切な事は何なのか、目を覚まして、声かけあって。そんなことを考えちゃいました。面白かったです。

最後は天海が決断する

双子の兄弟、愛ちゃん2役の天海が、自ら命を絶ちます。そして芦名のお家再興のため戦っている銅伯も戦えなくなります。

天海さんが様々な状況を考慮して決断したのでしょうか。十兵衛は助かって、七本槍、最後の最強の男との決戦となります…。

というように、様々な場面で敵味方の駆け引きや出来事が起こって、女達が頑張って、十兵衛は本来の目的である「堀の女達に仇討ちを成功させる」ことを全うします。

堀の娘、お千絵・小桜ほのか はじめ、音波みのり、紫月音寧、夢妃杏瑠、紫 りら、音咲いつき、澪乃桜季の勇士が眩しかった💖。初めは全然へなちょこだったけど、泣けてきました!

柳生十兵衛の星組全員の力演に、心が熱くなって、明日もがんばろーみたいな気持ちになればいいんじゃないかなと思いました。実際私も熱くなりまして。(ハハ、毎度熱いな)

さあ柳生十兵衛、次はどんな物語が登場するのかな?シリーズもので次も観てみたい。

そしてショー『モア・ダンディズム』はガラっと変わって、でも往年のファンも楽しめるいいテンポ。時間があれば愛ちゃんの薄紫の衣装、白軍服の見納め、ビューティフル・ラブ💓についても、書きたいと思います。

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