完璧じゃない?!彩海せら&きよら羽龍 新公『グレート・ギャツビー』背中で語れる男役に
月組新人公演『グレート・ギャツビー』のライブ配信を視聴しました🙋!宝塚での上演は中止で、東京たった1回の新人公演だったんだよね?
いや~、ビックリするくらい、完璧だったと思うんだけど😃。
宝塚の男役として、そして月城かなと主演のギャツビーという事で、かなり、かな~りハードル高い演目だったと思います。歌はもちろん、佇まいというか。
彩海せら、雪組から月組へ組替えしてからの新公主演。演技派でどんな役にも染まれる男役。
出だしの白スーツ後ろ姿が、既に完璧✨。歌い出したら、歌声が月城かなとソックリ😍。とっても研究されたのかな~凄いじゃん!歌い方だけでなく、セリフの発声の仕方等々、れいこギャツビーの弟?って感じ😄。
本役さんをなぞりつつ、きよらデイジーに対する愛情、守ってあげたい感情、そんな思いが表情に出ていたし、だんだん後半は歌や、うなづくタイミング等、自分の物になって来ていたと思った。アウトローのシーンや、ギャング達とのやり取りは、凄味も感じた。周りは背の高い強面の男役が多い中でも、威圧感、凄味で際立っていたと思う。
案外、実際のギャツビーに近いかもと思いました。れいこさんは這いつくばっていても綺麗すぎる😅。あみちゃんは、苦虫を噛んだ表情に、苦労したのかな…背伸びしてるのかな、という余白を感じた。
そしてデイジーのきよら羽龍。彼女らしいデイジーだったと思う。天真爛漫なお嬢様で、歌や声がとっても色っぽくて、悩む女心を体当たりで演じていたと思います。元々演技上手だし、やっぱり思った通り完璧。
黒い衣装のタンゴ。これがねえ、結構切なく美しいと思ったんですよね。銀橋で歌う新曲もウットリ😊。
この2人のコンビ、本公演でも組んでいる事もあり、あみちゃんの包容力みたいな物を、一緒にいるときに感じました。ああ、新しい風が~吹いたね~。
雪組では、朝美絢の役を何度か担当し、あのキラキラアーサに負けない、外さないあみちゃんだった。今度は同じく美しい月城かなとの役に、どっぷりつかって体現したこの新公。
凄いよ!あみちゃん、将来有望であることは間違えないですねっ。立派なご挨拶。しっかりしてる。
102期の有望株の一人。可愛らしいイメージだけではない、ハードボイルドも出来る。明らかに月組の新しい風です。れいこさんの新公を経験できたのは、本当に良かったなと思いました。
他のキャストは、皆個性的で、本役とは違うキャラを作り上げていた感じがする。
トム・ブキャナン役は、スタイル抜群で、運動大好きらしさを感じた、七城雅。ニックは珠城りょう似の瑠皇りあ。おだちんの様に、自然体な感じが凄く良かった。
そして、彩みちる演じるジョーダン・ベイカー役の蘭世惠翔。すっごくお似合いでこの時代の女性にピッタリ!彼女の大人な雰囲気が、芝居全体を引き締めたと思う。
マートル役の白河りり。彼女も超上手い!可愛らしいフラッパーの仲間達も本役さながらの仕上がり。
最後にぜひお伝えしたいのは、『今夜、ロマンス劇場へ』で本田さんとしていい味だしていた、柊木絢斗のギャツビーのお父上。最後の最後で、やっぱりあの日記のシーンは涙です。ガソリンスタンドのジョージ役、真弘蓮や、まゆぽんマイヤー役の大楠てら。各々の役作りの個性を楽しめました。
このお話は、ギャツビーとデイジーの2人のシーンが多く、ゆっくりと浸れるような構成なので、どれだけ2人が余韻を残せるか、舞台を埋められるか、だと思います。れいこギャツビーの弟のような、あみちゃんギャツビーが、本当に立派で、ただただ凄いなと、思った次第です。
こうやって新人公演をライブ配信で観れる感動は、やっぱり嬉しいな。歴史が動く瞬間を見る当事者のような気持ちになります。
あみちゃん、羽龍ちゃんにとっての事件になったと思うよ。素晴らしい新人公演でした!