月城かなと『ブラック・ジャック 危険な賭け』先生は生きる気持ちを捨てさせなかった 感想1

2022年12月8日




月組全ツ『ブラック・ジャック』のライブ配信を視聴しました🙋。
なかなか暗い話かな…と思いつつも、ややこしい、まどろっこしい、ちょっとめんどくさい男ブラック・ジャック先生は、一体何をしようとしているのか、だんだんと見えてくるんですね。

あー、それにしてもピノコがカワイイ😊
ピノコ(美海そら)の「テンテイ(先生)❤」が可愛くてしょうがない😍。ピノコを見ていると泣けてくる(何故か)。

医療がどーのこーの、っていう話では無かったね😅。
そもそも、自分の命を粗末にする行動が許せない先生は、患者を生かすことしか考えてないし、本人が生きたい、もしくは相手をどんな事をしても生かしてあげたい、という嘘偽りのない気持ちが無い限り、救える命などない、っておっしゃっているのかと。

深い、ふかいです🤔

簡単なあらすじ※ネタバレあり

舞台はイギリス。女王(麗 泉里)がクーデターによって暗殺されかかった。ブラック・ジャック(月城かなと)先生の手術によって一命をとりとめ、クーデターは失敗。

元イギリス情報部MI6のケイン(風間柚乃)は、かつて同僚アイリス(海乃美月)を助けたため頭に銃弾を受けた。その破片によって急激な頭痛に悩まされ、実は通常の身体ではない。

ケインと友人ジョイ(礼華はる)は、情報部の情報をちょろまかして、その情報を賭けの道具として生きている。元情報部の人間としてやってはいけない事だ。賭けに負けさせてしまった(クーデターが失敗したため)サザランド(光月るう)達は、裏で武器のブローカーと繋がっており、MI6も追っている奴らだった。

アイリスはケインを先生に手術をして欲しいと、頼みに現れる。アイリスは先生の初恋の人・恵(海乃美月)にそっくりだった。

先生は一度死にかけた人間で、後遺症が残り医師免許を貰えない。生きられるだけで充分じゃないか、人間の傲慢さが渦巻く世の常に、許せないでいた。

半ば腐ってたケイン、自分の怪我に向きあわないし、アイリスだってMI6を辞めても一生ケインを介護する覚悟もない。そんな事じゃ救える命も救えないじゃないかっ(喝!!)。先生はそう思っている。

MI6の部長(凛城きら)が、事の事情を知り、あえてケインの助けを使ってサザランドの情報を得ようとする。アイリスも本気でケインを助ける行動に出る。

サザランドのアジトで皆が鉢合わせで銃撃戦となり、アイリスが銃弾を受け、盲管銃創(もうかんじゅうそう)状態。ケインは、逆にアイリスの為に何もできない自分が、アイリスの気持ちを知る事となる。生きて欲しい、お互いそう思う事が出来たという訳だ。

ブラック・ジャックの手術でアイリスも一命をとりとめ、ケインは素直に先生の検査を受ける決心をする。

武器のブローカーと、それを追うMI6。悪と善とは言うが、MI6も情報を得るために、たとえ仲間が死んでも仕方ないと思っている。つまりどっちも同じ穴のムジナじゃないか。

50年経っても今と同じ事を繰り返していると、はたと気づかされる。もうその理論は成り立たなくなっている。目の前の人の命を大切にする行動をみんなが行ったら…、どんな世界となるだろう。

先生は、生きる気持ちを捨てさせなかった。そしてイギリスの国も手術してくれたの、だろうか…。

実はとてもピッタリの配役

ブラック・ジャック、傍若無人でたまに頭来る存在。登場から、かなりなりきってますね、月城かなと。いやあ、ピッタリですよ😆。たまに見せる哀愁がカッコイイと思わせるけど、やっぱりめんどくさい人だな~と。怖いし(笑)。冒頭の主題歌で、思わず涙。なんだろう、心に沁みた。

そして、ケインの風間柚乃。これまた、凄味が増して自分の物にしていた。友人ジョイの礼華はるも、ちょっとした癒し担当な所も憎いキャスティング。

第一声、あの低い声。ああ、これは海ちゃんだわ・・・って思った、アイリス役の海乃美月。海ちゃんの男勝りな女性は、久しぶりだなー。似合うんですよね、猪突猛進な所とか。

この配役ピッタリじゃないかと、思いました👏👏。他にも若手も登場で、新鮮でした。

で、やっほ~、正塚先生といえば、専科・凛城きらさん!嬉しい。あのパジャマ姿😂心の中で爆笑。
ショーでもめっちゃ登場してたので、個人的には、りんきらを探せ!状態でした😊。

2022年フルスイングで始まり終わる

月組は今年初めにお披露目で、このフルスウィング!のショーで始まったんだな~と。今年の締めくくりもやっぱり、フルスウィング!改めて、ノリノリ、超ノった!

星組に組替えとなった暁千星の場面は、夢奈瑠音がいるじゃない!ルネ君登場と、礼華はるセンターの場面におぉぉ👏👏。堂々たるセンター。従える男役も皆スタイル良くて、月組の新しい布陣、ワクワクしました!こういう新場面、変化球が、全ツの楽しみですよね。

そして退団した晴音アキの場面は、結愛かれんちゃん。眼鏡姿がキュートでした。

一番の大活躍は、やっぱりちなつさんの代わりとして2番手を務め、そしてエトワールも続投でモリモリ登場の、風間柚乃ではないでしょうか。まるでジュリー(沢田研二)みたいだったし、大御所感も漂い、面白いですね~。

安心して全ツをまわれる、貫禄と余裕を感じたトップコンビ。大変楽しそうに演じられていたのが、見てても楽しかった。

簡単ではありますが、初見感想でした!また後日。

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