星組『ディミトリ』主な役・キャスト 感想2 知力の礼真琴 高潔な舞空瞳 2人の信頼関係にも涙を誘われる

2023年2月12日




とっても楽しみにしていました、東京で久しぶりに観劇できた、星組『ディミトリ』。

新人公演のライブ配信も視聴し、この斜陽の国ルスダンの面白さにハマりそうです。登場キャラクターの個性、ジョージア近隣の国盗り人間模様、お芝居の奥深さを感じています。

ジョージアの異国情緒溢れる演出が、躍動感を与えてくれてワクワクするし、とてもイイ👍👍です。

礼真琴演じる、逆境を生きてきたルーム・セルジュークの王子の知力と、どんな時も一歩も譲らない女王・ルスダンの高潔さ。

この2人のキャラクターが軸となって、物語が面白くなってるのだなぁと😃。

主な役・キャストの感想を。

ジョージアの人々

ディミトリ:礼 真琴

私も!ルーム・セルジュークの王子に惚れましたね😍。

なんて賢くて、謙虚で、物事を俯瞰で見れる大きな心を持つ男なのだと。
見た目が美しいだけじゃないですよっ😊!観ればみるほど、奥深い主人公で大変魅力的です。

裏方の人生を、政治的な事情で生きる事になってしまった王子。だからこそ得た立場、経験、運命。持ち前の知力で参謀としての実力を発揮!波乱万丈で様々な王に愛された人生だったのではないかと。

嫌な物は嫌!っていう😋ルスダンと真逆、いいコンビでジョージアを収められたのになぁって。いや、敵国ホラズムに居ても、遠隔操作でジョージアを救うお膳立てをしたディミトリ。せおっち演じる帝王に感謝しつつも、愛するジョージアの為に動く。二重スパイみたいな事を自ら買って出た。

物腰は柔らかく、謙虚で、そして美しい。一度ホラズムに逃げた後に、敵国の使者としてルスダンの前に現れたターバン姿のディミトリは、とても美しいと思いました✨。こんな再会ってあるのかと…😢。

ジャラルッディーンとの結婚の申し出を断るルスダン(あちゃぁ…😣)。まあ、想定内の返事だったのかも、彼女らしい。

ついに密告したことがバレて、気まずい雰囲気の中、毒を飲み干すシーンは必見。

咄嗟の覚悟、潔く、でも勿体ないっっ!!こんな優秀な男が死んじゃうなんて…。せおっちの腕の中で死ねたのが、何となく良かったねって思ったりしました(包容力)。

MVP賞は、ディミトリ 礼真琴🙆です。

思いを吐露するナンバーの数々は、惚れ惚れする様な耳心地。もちろん戦いの場面のダンスもカッコイイ、ゾクゾクする。このディミトリというお役が、まこっちゃんにとても合ってるのではないか?と思いました。とても素敵でした!

ルスダン:舞空 瞳

王族の娘として、蝶よ花よと生きてきたのかな~っていう、お転婆お嬢様感がピッタリです😃。でも、血は争えない。ギオルギお兄様の死後、ルスダンは鉄の仮面を被るように、国の宰相達とやり合いを頑張ります。

一歩も引かないブレない心。強い🙂!

凄いと思うんですよね、迷いがない。嫌!NO!軍を集めて!愚弄するにも程がある!おいおい、もうちょっと考えて…って思う所もあって、周りの方達は大変ですね。

でもその潔さ、国を愛する態度が、特にキリスト教徒の民達からの信頼が厚い。戦いに勝った時は、これぞ女王たる威厳。

長い編んだ髪、宝石が散りばめられた目の覚めるようなブルーのお衣装や、婚礼衣装が美しかったな。

幼い頃、ディミトリと遊んでいた頃から、2児の母となり、1人国を守るために戦う女王となった後半は、酸いも甘いも知った強さを持つ女王として奮闘している姿。

そしてどんな状況でもディミトリが生きて居て欲しいと伝える素直な心に、高潔で美しいと思いました。

ひっとんが星組トップ娘としてガムシャラに頑張っている姿と、被る所もあると思います。

瞬間湯沸かし器みたいに、カッとなって怒りをあらわにする所とか、ちょっと可愛いなって思ったり。そんな塩梅が、ひっとんの魅力かな。悪には成れない女王様、それでいいと思います🙆。

真逆な個性の女王と王子。礼&舞空の新たな関係性がとっても素敵で、愛が溢れ💖、2人の信頼関係が空気のように自然と感じられました。悲しい結末だけじゃない、最期にきっとリラの花の下で幸せに暮らしていける、新人公演でもそう感じさせてもらいました。

アヴァク・ザカリアン:暁 千星

ありちゃんの新境地!ですよねっ。

パワーがみなぎる、ルスダンと対等に正義感に燃える策士😈

ザカリアン親子(父:ひろ香 祐)は、ジョージアに仕えてきた家系。ギオルギ王が死んでしまって一番得したのは、ディミトリだと疑いを持つ。

色々な見方があるよね。ジョージアの為を思うと、内部の不審者を疑う目も大事。そこはかなり、かなり出来る男だなと思います、政治家として。

若いメンバー(碧海さりお、天飛華音、水乃ゆり)を間者として送り込むが、ちょっと情けない結果となる。若さゆえ?

やはりラスト、ディミトリの策を受け、ルスダンからの信頼を受けての、軍を指揮する姿は、涙が出るほど感動的な場面。やっとアヴァクとルスダンが、心一つになって国を守るシーンです。

今後の星組でのありちゃんの役どころが楽しみです。案外冷徹な人物がいけるかなと、思いました。この人何考えてるんだろう?って感じの冷たい役、いいんじゃないでしょうかぁ~。

ギオルギ:綺城 ひか理

いや~めっちゃ素敵でカッコイイ王様😃。
なんてったって、声がイイっ👍!

ディミトリに色々な事を教えてあげる。ルスダンへの思い、いわば日陰の存在の居方、など。自らバテシバを愛し抜いて考えた結果を、ディミトリに諭す。これがあったからこそ、ディミトリはこの後、行動が出来た。

戦いのシーンで、チンギス・ハン軍に矢を討たれたシーン。私は矢を討たれるシーンが大好きでして😍。何度見てもビックリする。ジョージアンミュージックと共に緊迫感溢れる場面です。

冒頭ですぐ無くなってしまうのだけど、随所でバテシバさんと一緒に愛と勇気について美声を轟かせてくれます。

これが最後の星組生としてのお役。立派な王様でした👏👏!

バテシバ:有沙 瞳

クラッチは今回は日陰の存在。肉感的な、異様な雰囲気も感じる女。直ぐにルスダンから嫌われる(プイッ😤)。

王宮で肩身が狭い思いをしながらも、一緒にいてくれるギオルギ王のために耐える。でも、王宮を去る事を決める。色々大人の判断でしょう。

この方も、艶っぽい声がイイ👌!

違った形の愛を、歌でしっかり聞かせてくれます。いつ聞いても、クラッチの歌は心に響くわ。今回も2人の瞳のやり取り、嬉しいです。ありがとうございます!

ミヘイル:極美 慎

真っ白な綺麗な人✨物凄い存在感!

きわみしんだからこそ、説得力のあるお慰め役。原作を読むともっと色々絡んでいると聞きましたが、タマルちゃん(藍羽ひより)が”わぁ~綺麗な人”って、言っちゃうのがよく分かる!

ルスダンとの逢瀬の場面は、流れるようなダンスで美しかった。あのまま続きを…見たかったのに、

バサァァァ🗡(切られる)

ああ、ディミトリ、もうちょっと時間置いてくれ。

隣国の王達

ジャラルッディーン:瀬央 ゆりあ

大物ですよ、大物、帝王✨

後半に待ってました👏👏!の、銀橋からの登場。亡国・ホラズムの帝王。

せおっち、本当に包容力が半端ない。時代物の大きな役が本当によく似合っている。ただの悪じゃない、人間味あふれる、温かい存在。

阿弖流為の田村麻呂を思い出しました。このディミトリとの師弟ともいう関係性に感慨深い。

せおっちにやってもらいたい役は、本当に幅広くある。そう思わせる男役です。

アン・ナサウィー:天華 えま

トビリシの町衆で登場したりされてましたが、せおっちの参謀、アンナサウィー。

紳士的でスマート、優しく抜け目無く。でもディミトリに関しては、ちょっと情が出てしまったか。。帝王のお気に入りだったし。

声がとても良く通る🎵周りの暑苦しい(笑)男達のなかで、ちょっと一線を画す秀でた存在感でした!

カルマリク:遥斗 勇帆

ホラズムの北の取手、奇襲攻撃を食らってしまって、可哀想。彼が負けた事でディミトリの罪が発覚してしまう。

他にもジョージアンダンスや様々場所で大活躍、とても目立っていました。

これが最後の卒業公演。寂しいですが、しっかりチェックいたしました😃。

エルズルム公:大輝 真琴

ディミトリの父、ルームセルジュークのエルズルム公。
イスラム教国の立ち振舞い、凄く現実的で興味深く拝見しました。

結果的に息子はジョージアのために亡くなる。あの時に早く返してもらえば。。ホラムとの同盟は上手くいったのだろうか、、史実を調べると、面白いですね。

チンギス・ハン:輝咲 玲央

配役発表を見てニヤけた😄のは、キザキさんがチンギスハンだった事!
歴史上の人物で知ってるのはこの方だけ、というのもあるけど、めちゃくちゃ興味津々でした😃。

前半のご登場に胸アツ!アジアの雄、この方も大変大きな存在。敵の好戦を讃える姿がサムライでした😃。満足です。

昔語りの物乞い、リラの花

物乞い:美稀 千種

いきなりご登場に、ちょっとビックリ😨(あの人は誰?)
スキンヘッドに骸骨💀のような窪んだ目。インパクトが半端無い、重々しい空気が。。。

何もかも失くなったジョージアの地で、リラの花の精達と、争いが耐えない愚かな人間の、勇気の物語を語り出す。

時に医者として、占い師として、ジョージアを見守る長老として姿を表す。流石のみきちぐさんでした!

リラの精:小桜 ほのか/瑠璃 花夏/詩 ちづる

リラの精トリオの美しいハーモニーが一つに重なり、大変見事♪とても贅沢な時間。心に染みました~👍️。囁いたり、ジョージアンダンス的なダンスも美しかった。

全体的に少し重い話だけど、リラの精ダンサー達によって、宝塚らしさが加わり、目に見えない何か、を感じ取れるような存在だったと思います。

以上かな。かなり面白がって観てまいりました、ディミトリの物語。

あと個人的には、ジョージアの官僚達の表情が色々で面白かった。いろんな思いが錯綜していて、これは一枚岩になるのは難しいわと、本当にまとめるのが大変だよね。

そしてトリビシの殉教の場面、惨たらしい映像に飲まれるような演出、2階席から見ると圧巻でした。歴史の流れとは、あっちいったり、こっちいったり。気が抜けないものだなと。

ジワジワとハマる楽しさ、流石の生田先生。楽しゅうございます!

次に観れるのがもう千秋楽ライブ。その日まで楽しみに待ってます🙆。

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