御園座『BONNIE & CLYDE』あらすじとキャストの感想2 クライド&ボニー究極の愛
名古屋 御園座でもうすぐ幕が下りますね、雪組のボニー&クライド。
もう1回観に行って本当に良かった😀。満足です。いや、まだもう1回観たい、後からジワジワ余韻が残る。
クライド&ボニー、それこそ究極の愛の物語😍。そこにキュンキュンしてきた私です。
生バンドも楽しむお洒落なアメリカンミュージカルでした。
簡単なあらすじ※ネタバレあり
世界恐慌のアメリカ。借金ばかりが膨れ、市民は職に溺れ、若者は犯罪に手を染め治安の悪い状況。それでも夢の国・アメリカ。
窃盗罪で何度も収監されているバック(和希そら)とクライド(彩風咲奈)兄弟。脱獄に成功した2人。
刑務所のある西ダラスのウェイトレス ボニー(夢白あや)は、少女(愛陽みち)のころから女優を目指し有名になりたいと夢見ている。
ボニーの車が壊れ困っている所に、脱獄してきたクライドと運命的に出会い、すぐに恋に落ちる😍。
バックの妻 ブランチ(野々花ひまり)は美容師。戻って来た夫に、自首して刑期を全うし、まともな人生を一緒に送って欲しいと懇願する。
神父(久城あす)より洗礼を受け心を入れ替えるバック。神に祈りを捧げ、ささやかな生活を送りたいと願っている。
バックとクラウド、2人は裁判に臨む。クラウドは見せしめの意味もあり、刑期16年と判決がでる。。
ボニーは毎日のように面会に向かうが、そこで幼馴染の警察官テッド(咲城けい)に見つかる。ボニーに心を寄せていたテッドは、クラウドのような危険な男には会うなと忠告するが…。
刑務所で酷い仕打ち(かわいがり😵)を受けているクラウドを見かね、ボニーが拳銃を差し入れ、再度クラウドは脱獄に成功する。2人は盗んだ車で逃亡生活を始める。
雑貨店に強盗に入った際、警察バド(眞ノ宮るい)ともみ合い、クラウドはとうとう人を殺した😱。
殺人犯となったクラウドの元を離れようとしたボニーだが、やっぱり離れられないと逆に愛を実感し、2人は何処までも付き進んでいくしかないと、詩を書いて歌うのだった。
クラウドは良い車に良いスーツ。鮮やかな運転、隣には女優のようなボニー。
普通に真面目に働いても、今のアメリカでは夢は掴めない。
新聞の1面にも掲載される程の人気ぶり(裏面にはアルカポネ)。ギャングコンビ ボニー&クライド💕。
ボニーはこんな形ではあるが、夢だった表紙の一面を飾る事となり😎、新聞に有名人ボニーとして詩を投稿したりしていた。
秘かに兄のバックに手紙を送ったり、ボニーの母エマ(杏野このみ)やクラウドの両親 (沙羅 アンナ/天月 翼)に会いに行き、金を渡したりしていた。生活が苦しい親達にとっては複雑な思いもありつつ、金を受け取る。
銀行強盗に入った際、金がない銀行窓口(麻斗海伶)とやり合い、クラウドが怪我をする。
バック&ブランチと仲間達は、クラウドを助けに向かう。バロウギャングが揃った。とある倉庫からライフル銃も入手。ビリー・ザ・キッドのように、ちょっとした義賊、テロリストのような状況となっていた。
ミリアム・ファガーソン知事(愛羽あやね)が動く。警察だけに任せられないと、特別捜査官フランク・ハマー(桜路 薫)達に協力を仰ぐ。
居所がバレてしまったバロウ達。アジトを襲撃され激戦となり、バックは撃たれ重傷。逃げ遅れたブランチは逮捕される(涙)😭。
兄が殺され意気消沈のクラウド。また2人きりとなり、ボニーは2人の結末について詩を読む(泣ける😭)。
約束のイースターの日、母エマに会いに2人は車を走らせる。
明るく晴れた道。ボニー&クライドに銃殺される運命が待っているのだった。
一緒に踊らないの?
残されるのは嫌、死ぬことも、そう悪くはないわ。
主なキャストの感想
クライド・バロウ:彩風 咲奈
ジワジワ来ていますよ、私。
どのお衣装も髪型も、全てカッコイイ😎。
完璧、クラウドに堕ちました😍。
咲ちゃんの今までのお役で、一番じゃないかな~って思っている!
貧しい家庭に育ち、アウトローを夢見て、運転技術は抜群。きっと犯罪のセンスもピカ一。欲しいものは自分から奪う。ずっと戦ってきたクラウドは、素敵な彼女ボニーに出会う。
喧嘩したり、夢を語ったり、強盗して車飛ばして、新聞を賑わし、でもちゃんと両家族に会いに行ってお金渡したり。親兄弟想いで、彼女にゾッコンな関係が描かれている。とても自然で微笑ましい(犯罪者なんだけど)。
兄バックを残して逃げてきた時は、やっぱり意気消沈していた。そこにボニーから素敵な詩・決意表明を聞かされ、彼女と一緒に車を走らせる。
追い詰められた2人の、究極の、幸せな最期を感じ、本当に心が震える瞬間でした。
ボニー・パーカー:夢白 あや
ボニーを夢白あやが演じたからこその、このボニー&クライドだったと思います。拍手👏👏。
若さと、勢いと、この世に対する不信感。幼少のころから有名になりたいというミーハーさ。
この微妙なバランスがリアルな若さというか、魅力じゃないかなと思う。
あの髪型は、幼さだったのね~。
美容師ブランチ的には、今流行りのパーマもあてられない、ボサボサの髪って感想だった。でも、今の私達からみたら、あのブロンドのボブにベレー帽が魅力的😊。
クライドがボニーに詩を歌う場面。ボニーが見つめる目が潤んで、本当に惚れてるんだな~😍ってわかる。
最後は、自らピストルを構え、クライドを励まし、対等な立場で2人は存在していた。カッコイイ!
ちょっと背伸びしたあやちゃんと、咲ちゃんのコンビが、最高に良かったと思います👍。
バック・バロウ:和希 そら
クライドのお兄ちゃん役のそら。ちょっと控えめな存在で渋カッコイイ👌。
怪我をしたクライドを助けると、行くときは行くやろ!って、ブランチを振り切って行く。ここはカッコ良かったです~。
本当に大切な事は見失わない。ブランチならわかってくれるはず。
ブランチの腕の中で瀕死の状態の場面は、号泣でした😭。
洗礼を受け、模範囚であったにもかかわらず、死んじゃうんですよ。なんなんだよ!神なんているのかよって、思う辛いシーンです。
まあ、その後、めちゃくちゃかっこいいノリノリのフィナーレの男が待ってますからねっ😆😆。待ってました!!の盛り上がりMAXで楽しませてもらいました。
ブランチ・バロウ:野々花 ひまり
いや~、好演だったと思う。ひまりちゃんのブランチ。
一番ブレブレの人(笑)。一般的には素晴らしい人格者なんだけど。
神に祈り、夫に尽くし、頑張っているんだけど、何かちょっと違う。アジトを襲撃される場面では、1人半狂乱。もうわけわからなくなっちゃうんだよね…。もしかすると、皆の足枷になってしまったかも、しれないね。
結局ブランチは逮捕される…。この虚しさ😟。
ボニー&クライドのように、とことん自分達の思いをぶつけて話し合っていれば、例え死ぬことになったとしても、2人一緒に居られたと思う。結末は違っていたかもしれないよね。
テッド・ヒントン:咲城 けい
ボニーの幼馴染で、誰がどこからみても、いいヤツ!
警官の制服が超お似合い👍。
いい人キャラでしたが、後半捜索が進むにつれ、本気で怒る、怒鳴るシーンもなかなかイイ😍。こんなお顔もするんですね~って目がハートでした。
さんちゃんのいろいろな面が見られた、素敵なテッドだったと思いました!歌も心に沁みました。
そしてなんといっても、フィナーレのショーで、咲ちゃんの隣ポジション。なかなかお似合いでしたよ!また新しい風~を感じました😊。
ボニー(少女):愛陽 みち
お芝居冒頭、少女ボニーの”なれるわ、なれるわ♬ クララ・ボウみたいに♪ ”で始まります。
凄い!抜擢ですね~104期 愛陽みち。影ソロとか、少年役等でお見掛けしましたが、歌唱がとっても安定していて、なんといっても愛らしい😃。
お母さんエマと居る所とか、幼馴染のテッド、少年クライド(夢翔みわ)とのやり取りが可愛い。まだ天使だった?ボニーとして何度か登場します。
でも、あっという間に、ちょっと蓮っ葉な不良娘風ボニー(夢白あや)が登場しちゃうところが、あぁぁって思ったりして(笑)。このギャップが面白かったです😅。
他にも、蒼穹の昴 新人公演で活躍していたメンバー達が沢山出てきて楽しかった。
ちょっとチャラチャラしたバロウ・ギャングのハリー(華世 京)や、カーボーイダンサーで目を引いたディーコン(聖海由侑)。
重鎮役でなかなかの存在感だった、知事(愛羽あやね)と、葉巻くわえながら喋る(笑)副捜査官ボブ・アルコーン(真友月れあ)。
美容院の素敵なマダム 希良々うみ、有栖妃華、愛空みなみ の美女3人。綺麗で歌も上手、アメリカの時代を感じました。
そして、感想1にも書きました、2人の母に私は心揺さぶられ、特にエマのあんこさん。
美しく、色々複雑な思いがよく分かる、可愛いお母さんだったと思う。ブローチを受け継ぐシーン、ああ、こういうのイイな~って思って。ギャツビーでもブローチが欲しいって下り、ありましたね。
神への祈りは、呪い?
借金増えるけど、夢の国アメリカ。あす牧師さんが歌います。
いつか破綻が来ることが分かる、国としてヤバい財政状況。戦争が起きて、好景気が戻って来た。アメリカはこの繰り返し。
神への祈りは呪いじゃないかとさえ、思う。
神へ祈る事よりも、目の前の状況を直視して、本当に大切な人との会話が大切だと思う訳です。ブランチは、もっとバックと面等向かって話すべきだったのかもしれない。あのラストのシーンが辛すぎました。
例え犯罪者となったとしても、ボニーとクライドは、向き合った。自分の夢、大切な両親。そして楽しんで、自由にとらわれずに2人で突き進んだ。人々は共感した。
殺されたり被害にあった人の事を思えば手放しには喜べませんが、ボニー&クライドが人気が出たことは納得できましたね。
祈りよりも、愛する人を思って詩を書いたらいいのかな。そっちの方が素敵ね。
月夜にバンド 小粋でこなれたジャズフィナーレ
フィナーレは小粋でオシャレ。もう雪組は小なれたモノですよ!
この舞台にも大きな満月が登場。応天の門、そしてキングダムにも、大きな満月が象徴的だったな~。
咲ちゃんセンターゼロ番の男役の群舞は、やっぱりカッコイイ!!!!です。
初デュエット。ターコイズグリーンというのか、大人っぽいシックな深いグリーンのお衣装。組カラー来ましたね~ニマニマしました😉。2人の並びが美しいです。そらのコーラスも素敵。
最後のパレードでは、素敵なクラッシックカーでクライドは登場。ヒューヒュー😆😆。ボニーとクライド、そしてバックとブランチも一緒に。車に乗ってご挨拶。あー良かったって思いました。
御園座の客席は広くて近い。沢山のお客さんで賑わっていた。約1カ月間通しての公演は本当に大変だったと思う!皆さん身体に気を付けて、千秋楽まで迎えられて良かったな~と思いました。
素敵なお披露目公演、大変満足、いや、もっと観たくて、おかわりプリーズって感じなんだけど。また後日映像で楽しみたいなと思っています。
ひつまぶし、食べれた~。これも目的の一つ。お腹超一杯になった!ご馳走様。
どうする家康?効果なんだね、徳川美術館にも行ったよ。名古屋、最高!