『応天の門』新人公演 七城雅の道真 成長物語 組子の心に寄り添い ラストは明るい笑顔で
月組『応天の門』新人公演をライブ配信視聴しました🙋。
105期七城雅君の初主演公演。
原作の漫画では道真の青年期の物語で、年齢的に設定が近く、佇まいがまだ青二才って感じで、今回抜擢された理由が良く分かります😀。ピッタリだった。
何となく自分の方向性が定まっていない、頭でっかちの坊ちゃん。人の目を見ないでたんたんと理詰めで話す菅さんが、女商人の昭姫(羽音みか)や、検非違使の長 在原業平(一輝翔琉)という立派な大人に囲まれ、物語が進むにつれて自信に満ちた大人に成長していく…。
道真の成長物語として、とても面白かった👌
百鬼夜行の正体を帝にお伝えする場面は迫力がありました!「内裏に住む鬼にはお気を付けよ(キリッ)!」
ラストの歌唱は、とても晴れやか。本来彼女が持っているあどけないスマイルと、キラキラした目、力強い歌声が、とっても清々しかった😃。
昭姫役 羽音みか。海ちゃんのようで、また違ったオリエンタルな美しさ(美弥ちゃんに似てるよね)。
菅さんとの立場の差(学年差)にリアリティがあり、安心して観ていられる、安定感がありました。
私も昭姫さんと一緒に、菅さんが作る理想の国に期待したいなと、思いました。
そしてなんといっても、立っているだけで妖艶で美しい流し目の男前。
業平役 一輝翔琉 お見事😍!
菅さんと業平 2人の並び、高身長の藤原常行役 遥稀れおも並ぶと、漫画っぽくもありとても美しかった。
一生懸命対抗する菅さんが可愛い。学年的には逆だけども、一輝君は大人びてますね~。
102期が新人公演を卒業し、メンバーが新しくなったな―という印象。
個人的には、月組芸達者の癖ある役を演じる下級生を観るのが本当に楽しみで。脇を固める、かなりこだわった配役が面白かった。
全部上げているときりがないんだけど😅。
まずは組長演じる藤原の長、藤原良房役の彩路ゆりか VS 藤原良相役 爽 悠季。重鎮の2人に拍手👏👏。
特に良房の圧がスゴイッ!上手い😆!基経もビビるよー。
帝が、からんちゃんみたいで可愛くて、セリフを言い終わる度に私は画面に向かって「カワイイ💓」を連発😄。天つ風朱李 ナイスキャスティングね!
離れ業のダブルキャストに驚いたのが、検非違使の国道役&菅さんのお兄さん 吉祥丸役の真弘 蓮。これ凄いよね?あれ、あれ、またご出演!って感じでした。彼もうまい。
そんで業平に仕える是則役でありながら、なんと踊りの師匠 大師(かれんちゃん)を務めたのが、涼宮蘭奈。オジサンから天女へ大変身!ダイナミックな踊り、もっと観たかったな~。とても綺麗だから、女役も今後楽しみだね。
個性で勝負は、紀長谷雄の和真あさ乃、オーバーリアクションで白梅(花妃舞音)とのやりすぎ感が心地よい。
本役さながらの坊主の用心棒 大拙 槙 照斗は、とてもカッコ良かった😎。
ほんと、一人一人名前上げたいんだけど、最後にお伝えしたいのは、藤原基経役の瑠皇りあ。
やっぱり和物の彼女は、珠城りょうを思い出す。難しい役どころだけど、あの美しさ、本役の風間柚乃のような才ある貴族の雰囲気が出ていました。
高子(きよら羽龍)とのやり取りが濃密で、本役さながらの雰囲気でした。吉祥丸も好演中だし、今後も注目だなーと思います。
互いの心に寄り添い、向き合う事。新人公演もそうでしょうね。助け合って、各々の役目を感じながら一つの作品を作り上げる。全てが良く纏まっていたと思います。
あさっての方向ばかり見て、夢を追いかける前に、目の前の人達、自分自身を見つめなさいと、ありふれた事だけども、このご時世に振り返ってみれば気づかされたテーマなのかもしれないなーと思いました。
あ、あと白河りりが、まじでミトさんっぽくて、見た目も声も、化けたな~流石だなと思いました👍!
この公演、もう一回東京で観れる!ので、新公後の彼らの活躍も、楽しみにしています。
新人公演メンバーさん、大変お疲れ様でした🙆!!