『DEATH TAKES A HOLIDAY』感想1 月城かなと&海乃美月 死神さえ神に祈る 初恋の行方は…ハラハラドキドキ・デス

2023年6月30日




東急シアターオーブ 月組ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』。劇場で観る事が叶いました🙋。
“デス” テイクス ア ホリデイ=死神の休暇 って事みたいです。そういう題名なんだ~。

死神を演じるのは、トップスター月城かなと。その死神が人間の女性、海乃美月演じるグラツィアに恋に落ちてしまった。

どういうこと??死神さんが仕事が忙しすぎて(戦争で大ぜい死んだから)ちょっと休ましてよっ!ってことで、2日間ロシア貴族の身体を借りて、ランベルティ公爵(風間柚乃)の家に招待してもらった。そこで出会ったのが、娘のグラツィア。

死神と結ばれるという事は…、演目は違うけど『エリザベート』では死を意味しますよね。死して永遠に結ばれるってなっちゃう。ヤバいじゃん😵!どうなるの、ええどうするの?って

最後の最後までハラハラ・ドキドキしましたデス😆

月組のキャラクターがピッタシはまった!

『ファントム』『グランドホテル』を手掛けたモーリー・イェストンが作詞・作曲で、とてもクラシカルな、ミュージカルらしいミュージカルを宝塚で観れるのは本当にうれしい!オーブの舞台セットが豪華!大変堪能しました😃

なんといっても特筆すべきは、出演者各々のキャラクターと役がピッタリあっていて、みんな見せ場・ソロ曲があったのが嬉しかった。
久しぶりの、るねちゃん、れんこんの若々しいお役が最高に良かったし😃、逆にお父様のおだちんが、シックリ来て👍、白雪さち花さん夫婦に何の違和感も無し。
白河りり、きよら羽龍の娘2人はパンチが効いていて上手い!彩みちるのおばあちゃまエヴァンジェリーナ役は、本当に本当にカワイイ😊。佳城葵の執事は、鉄板でございます。

なんといっても、あのグロテスクでゴシックな死神衣装のいで立ちで登場の月城かなと。ちょっと驚いた(美・封印ですよ)!
そこからハンサムなロシア貴族姿へ。人間1年生という事で、まるで子供のような純な青年姿が初々しく、初恋によって人の気持ちを理解していく様、など。思いを得意の歌に乗せ、今回もガッツリ聞かせてくれています。

そして、透明感が舞台上でピカ一だった、ミュージカルのヒロイン・海乃美月。やっぱり海ちゃんはヒロインなんだな~と。ライトに当たると本当に神々しいです。
難曲揃いのナンバー。れいこさんとのデュエットは、めちゃくちゃ耳福で、この2人の新たな引出しというか、新しい景色を見た気がしました!

簡単なあらすじ※ネタバレあり

公式HPより抜粋

これは、人類が史上未曾有の“死”に取り憑かれた第一次世界大戦の悪夢から覚め、“狂乱の”1920年代が始まって間も無い頃の物語……

深夜、イタリア北部の山道を“飛ばして”走る一台の車があった。車に乗っているのはランベルティ公爵一家。一人娘グラツィアの婚約をヴェニスで祝った帰りなのだ。だが一家を乗せた車を悲劇が襲う。突如現れた“闇”にハンドルを取られた車がスピンし、グラツィアは夜の闇の中へと投げ出されてしまうのだった……!

……大事故に遭ったにもかかわらずグラツィアは無事だった。まるで、何事も無かったかのように。彼女の無事に安堵する一同。しかしグラツィアは、自身に“何かが”起こったと感じていた。

同じ夜遅く、死神がランベルティ公爵の元を訪ねる。“時”が始まって以来一人孤独に、死せる魂を“あちら側”へと導いてきた死神は今……疲れ果てていた。
なぜ人々は死を、死神を恐れるのか? 人々が執着する命、人生、そもそも生きるとは何なのか? 人の目を通して知りたいと願った死神は、“ハンサムな”ロシア貴族ニコライ・サーキの姿を借りて、二日間の休暇を公爵一家と共に過ごす事にしたのだが……!

翌朝、ニコライ(月城かなと)は一家の人々からとても好意的に受け入れられる。ロシア貴族が我が家に来るなんて~しかもハンサム~♬
特にグラツィア(海乃美月)は、婚約して間もないのに、ニコライに興味深々。どこかで見たことがある…、それもそのはず、婚約者コラード・ダニエッリ(蓮つかさ)が運転した車から放り出された時、ニコライ・もとい死神に命を助けてもらっていたからだ。

ランベルティ公爵(風間柚乃)と、立ち聞きしてしまったフィデレ(佳城葵)は、ニコライの秘密を唯一知っている人物で、まさかこの2日間の休暇中に、娘のグラツィアにもしもの事があったら大変だと、気をもむ。

ランベルティ公爵と妻ステファニー(白雪さち花)の間には、ロベルト(七城雅)という息子がいたが、先の戦争で死んでしまった。生きて帰ってきた、ロベルトの親友エリック・フェントン少佐(夢奈瑠音)が、その当時の事を語る。ニコライの目を見て、その死闘を繰り広げていた瞬間を思い出す。彼は、何者なのかと…。

ニコライがきてから、ヨーロッパでは死人が居ないらしい。死にそうになっても助かったというニュース。それもそのはず、死神さんが休暇中なので、人は死なない、らしい(笑)。

ニコライ死神さんは、せっかくの2日の休暇で、人間とは、愛とはどういう物なのか?知りたいと思っていた。

死んだロベルトの妻アリス(白河りり)とちょっといい関係になって、パリジェンのダンスなんぞ踊ってみたり(タップダンスナンバー)恋のアバンチュールを試したりしたが、ちょっとしっくりこなかった。これは真実の愛じゃないなと、理解した😅。

空想好きで、屋敷の近くにある湖の洞窟の恋人達の伝説の話を、グラツィアはニコライに話してあげる。2人は惹かれ合い、その晩洞窟で一夜を過ごす…。ニコライ死神の初恋。人間の女性を本当に愛してしまったのだ。

グラツィアは婚約者とはきれいさっぱり別れ、ニコライと共にミンスクまで着いて行くと乗る気だ。

困ったニコライとランベルティ公爵。娘に手を出すなと言ったのに(ひどい)!
父として娘に対する愛の証として、自分の命を差し出すと、死神に直談判。このシーンは本当に泣けた😢。
娘の未来を思う説得が正論すぎて、死神も論破するほどの力説。パパ・グッジョブ👍。

あと1日、あと1時間、あと1分あれば…、死神でさえ、神に祈る。

その気持ちこそ人間なんだと、ランベルティから教わる死神。グラツィアとの初恋を経験する事で、死にたくない、愛する人と少しでも一緒に居たいという人間らしい思いを体験したのだ。この思いを実感した死神さんの歌が心に沁みる😢。

ニコライ死神さんが来てから、同居する面々の気持ちもエネルギッシュになって、正直な気持ちを打ち明けるような魔法にかけられたようだった。

主治医のダリオ(英真なおき)を、戦争で死んだ旦那と勘違いしていたエヴァンジェリーナ(彩みちる)は、ボケが治ってきて、ダリオへの思いを60年ぶりに告白し、結婚しようと!告白。(本当にカワイイ2人)

故・ロベルトの親友であるエリックとアリス。元夫の親友だけど、2人は一緒になりたいと打ち明ける。

婚約者コラードがフラれ、チャンス!とばかりにガンガン接近する、エリックの妹デイジー(きよら羽龍)。

みんなが本当に好きな人と一緒になれればいいのにって思う。

さあ、あともう少しで死神の休暇は終わり。グラツィアは、間際でニコライの本当の話を聞いてしまう。僕はニコライではない、君を一緒に連れてはいけない。それは何故って・・・。

本当の姿を、あのグロテスクな死神の姿を、グラツィアは見てしまう😱。同時に暗闇がスモークが立ち込める舞台上。螺旋階段が真っ赤になり、このまま闇に連れていかれる!キャ~どうしようーーって思ったのは客席側。

グラツィアは全然動じない。それでも愛してると伝える。マジ?これが本当の、真実の愛ってものなのか!

さあ、この2人の行方はどうなってしまうの?!(本気でハラハラ・ドキドキ)

真っ白な2人の世界が目の前に広がっていた。
愛は死してもなお生き続ける・・・これをどう捉えるのでしょうか!?

という事で、ライブビューイングでもう一回観ようと思います!

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