『チェ・ゲバラ』感想3 轟悠は宝塚の革命家?それは何故か。




幕開きから、アメリカ大陸の地図概略を見せてもらった。これから始まる革命の物語の舞台、登場国の位置関係がなんとなく頭で整理されました。アメリカ、メキシコ、キューバのハバナ、ボリビア。

こうやって見るとキューバは小さな島国。四方あっちこっちから狙われそうな位置にいるけど、海峡問題にもあるように、周囲の国に対して重要な立ち位置にもなる。

主役のゲバラはアルゼンチン生まれ。色々な国を渡っている。特に国に属さず己の力で生きている。

まるで理事のように、専科という立場で各組を渡り、政治活動を行っているわけじゃないけど(笑)、宝塚歌劇団側とタカラジェンヌ生徒側の気持ちを組んで、清く正しく美しい生徒の活動を、自ら演じることで応援、後押しをしているのではないかと。

ここが大事で、今でも現役で一緒に舞台に立っているということが、説得力があるのだと思う。

劇団☆新感線の古田新太を先日観劇し、もうお疲れかなぁとか思っちゃったりするけど、役者として舞台に立ち続ける事がどれだけ大変で凄いことか!!

逆に言えば、若者に蓋をしてるのでは?という意見もあるだろうけど、蓋をぶち壊す位のパワーを出さなきゃいかんのですよ、若者は。それを彼らは待っているはず。まだまだ頑張らなければいけないとわかっているから、プロとして体力技術をキープして存在してくれるのだと思う。

世の中の景気は余り良くないし、コンプライアンス順守の流れが強くなり、また演劇に替わる新しいコンテンツの出現、宝塚だって決して安穏としてはいられないと思う。

その中で自分を見失わず、表現者として立っていられるように、理事のような大先輩が存在するんじゃないかな。表現者として厳しい現代を生き抜き、時には改革も行うための術を導く指導者=革命家として。

月組の他キャストでは、やはり革命家の一員で、春海ゆう ぐっさんや、蒼真せれん、瑠皇りあが印象的。髭面で身体も大きく、眼がギラギラで、迷彩服がメチャ似合っていてよかった。

アメリカ側にまわったのが、朝霧 真や佳城 葵。こちらは「静」。革命の混乱の中、当時のアメリカとの関係について理解できた。

105期生が2人。遥稀 れお、槙 照斗。見事、若さスパークで存在感が溢れていた。良い経験だったのではないでしょうか!

全員について書きたいぐらいだけど…、ここまで。

願わくばもう一度観たい。
チケット完売なんだね~。それはそれで良かった。

今はアメリカとの関係も良くなっているキューバに、一度旅行で行ってみたいと思った。そしてハバナのクラブを是非この目で見てみたい✨

 

ハバナといえば、『ガイズ&ドールズ』だよね!みちふう、あー懐かしい!

 

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