大人サウンドで心地よく『エクレール ブリアン』感想




星組ショー、酒井澄夫先生『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』の主な感想を。

オープニング

紅ゆずるのジュ・テーム💓

ど・ストレートなセリフですが、愛を信じて~♪歌の歌詞が覚えやすく、ゆったりと流れて、キラキラ輝く星空のコメットさんみたいなお衣装がステキ。大変オーソドックスなショーの始まりでした。

エクレール・ブリアーーン♬(by あーちゃん)

あーちゃんの伸びやかな歌声が美しい~👸。
ディーバのような貫禄。あーちゃんは今一番ノリに乗っているのではないでしょうか!?

オープニングから、なんとなく朝夏まなと まぁ様サヨナラ公演のショー『クラシカル・ビジュー』っぽいなと思いました。88期繋がり、そんなところも感慨深かったなぁ😊。

 

礼真琴&舞空瞳のダンスシーン

こうやって二人で踊るのは初めてでしょうか。

2番手時代にまこっちゃんの可愛らしさを活かした風の精のダンスシーンは、正解だと思います。トップスターになったら、あんまり挑戦できないし。まこっちゃんの中世的なダンスも良いですね。ファンタジー溢れる世界感。

そこに、ひっとんがとっても美しい✨。すでにプロの顔してるよ、羽のように軽やかで。

2人の呼吸もまだぎこちない所があるのかもしれないけど、これから頑張れよ~👏👏、って心の中で思いながら観ました。

大劇場でたった2人っきりで、空間を埋めていたのではないでしょうか。

 

グンバ・チェロでラテンのリズム

紅を中心に、まお君、しどりゅ、皆でグンバチェロ~。ここからどんどん盛り上がってきますね。


ボサノヴァの名曲で歌い継ぎ!

テレビCMやカフェ、レストランでよく聞かれるブラジリアン音楽。色々な人がカバーしたりアレンジしているので、かなりお馴染みなんだけど、ショーで使われることは最近なかったかも。

サンバのリズムにジャズのテイストを取り入れているという、ボサノヴァのリズム。今一番年長である組のトップスターコンビの、大人サウンドで進んでいくショー。

噛めば噛めば程味の出る、スルメ・ショー と言いたい。

Água De Beber(アガジベベ)おいしい水
小野リサさんでお届けします。

Mas Que Nada (マシュ・ケ・ナダ)
セルジオ・メンデス

J-WAVEの日曜夕方に放送されている『サウジ・サウダージ』。滝川クリステルMCだった。いつも心地よいサンバやボサノヴァのリズムが懐かしいなぁ。夕暮れから夜にかけてがイイんですよね。

アントニオ・カルロス・ジョビン。ボサノヴァの父ですね。
余談ですが、ブラジルサンバチームで演奏者として携わっていた、日系二世の知り合いがいて、夕暮れ時になるとギターを取り出し、ポロンと思い思いに音楽を奏でる。カッコイイんですよ、これが。

瀬央ゆりあのマシュ・ケ・ナダ

銀橋で思いっきりカッコつけて、ねちっこく歌ってくれて。凄いショースターさんが来た!!って感じでしたよ。嬉しい構成でした。

天寿光希ミッキーのソロにも、胸アツ!
この場面、思わず退団した夏樹れいを思い出しました(彼女のソロも良かったな~)。

うまーく歌い継いで、中詰めでは大盛り上がりにもっていくショーの構成が、凄く良かった。キラキラのついた水色の衣装も、ちょっと懐かしい感じだったし。


ラヴェル・ボレロでのコンテンポラリー的群舞

このショーのMVP賞です。ずっと鳥肌が立っていました。

宝塚らしく、男役、娘役がモスグリーンのグラデーションの衣装で統一感を出し、ボレロのリズムに合わせてフォーメーションを取って踊る。

生のオーケストラでボレロを聞けることも凄い事だし、フル演奏で組子ほぼ全員で大劇場で踊り上げる事に感動しました。個人的には、2019年団体賞をあげたい!

オーチャードホール大晦日カウントダウンのバージョンをどうぞ。ちょっと長いけど、ラストは感動します。


大階段 紅&極美慎、ひっとん他、ダルマ姿の怪しい絡み

昔のショーは、ダルマ&羽付きの妖艶シーンが結構あったなーと思って。
ひっとん、極美慎、ぴーすけ、くらっちもいたかな?美しく、怪しく、見所の一つだったと思います。

ここでの音楽がとても印象的で、きっと映画『ムーランルージュ』のオープニングで印象的だった曲?調べたら、デビッドボーイのNature Boyかな。

 

黒燕尾は三味線の演奏

紅のために温めていたアイデアだそうで、三味線で粋だなと思いました。演奏は、上妻宏光。曲は、千住明さん作曲の「風林火山」。大河ドラマ懐かしい。

もちろん西洋の軍服や貴族の洋風なお衣装が似合うのだけど、紅ゆずるはアジアの作品を沢山演じている事もあり、こういった和の演出もいいなと思いました。

とっても大人サウンド。

色々なサウンドを上手く一つにまとめられているショー。音楽の選択が幅広く、紅ゆずるの温かさ、存在感とどれもマッチしていたと思います。さすがの酒井先生なんですね。公式HPの酒井先生のメッセージを改めて見直しました。

このショー、1回ではもったいないから、今後もどこかで全ツとか再演できると良いかも。

紅あーのショーの中で、一番完成された素晴らしいショーだったのではないでしょうか?

私の中では1番です。
もう一回観たいんですけどー。

スペース・レビュー・ファンタジア
Éclair Brillant(エクレール ブリアン)
作・演出/酒井 澄夫

 

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