明日海りお&華優希のリアル・おとぎ話『A Fairy Tale』感想2
主な配役の感想を。
精霊たち
薔薇の精エリュ:明日海 りお
もしこれが帝国劇場だったら、天から降りてくるかな、って思いながら見てました。精霊たちがもっとじわじわ霧の中や空中から出てきたら面白いなーって。
始めは白い髪、衣装が悲しみで青くなる設定、なるほど!と唸りました。ブルーローズは自然界では実現しない色だから。
静かに見つめ、耐えるお役で、心の動きが大切なシーンが多い。みりおの表情一つ一つ、ライブで見ることが出来ました。渾身のエリュだったと思います。
ゆずかれーにシャーロットを探してもらうやり取りは、なかなか見ごたえあり。馬鹿な話と思いながら、精霊と会話していくやり取りが面白く、人間と精霊が織り成すミステリーでした。
ラストの薔薇の園が圧巻で、これまた舞台にマイナスイオンが出てたよね😃。お花の気持ちが本当にわかるみりおの、花の精霊。
ディニタス:高翔 みず希
威厳があって優しい存在であった精霊の王。ポーの一族でいう所の、一樹千尋さんのようなイメージでした。
みりおを暖かく見守っているお父さんのような、大きな存在感でありました~。
謎の貴婦人:乙羽 映見
私、幕開きのこの方の存在感に惹かれました。掴みはオッケーってやつです。
えみちゃん、96期。この公演で退団なの?!勿体無い~~。
歌がとても綺麗で、品があって。
やんごとなき人だとすぐ判ります。
とっても良いお役でしたね!!最後の最後に彼女の良さに気づきました。
精霊たち:飛龍 つかさ、音 くり寿
ライブビューイングなので、みりおの背景にちょこちょこ写りこんでいたのがこの二人。
精霊の中でも、とても元気良く、活発な印象でした。
舞台上での出演回数もとても多いと思う。
欲を言えば・・、もう少し髪型とか?
白い薔薇の精:聖乃 あすか
新人公演でエリュを演じている、見目麗しいあすかちゃん。
白い薔薇の精では、エリュの子供時代というよりも、親戚みたいな。
精霊さん全体的にいえるのですが、この白い鬘が似合う人って。確かに難しい。。。
そういう意味で、あすかちゃんはやっぱりみりおの新人公演を勤めるだけの、フェアリーさ、美しさを持っている。無敵です。
目で語っている場面が多かった気がします。難役ですね。
お屋敷の人たち
シャーロット:華 優希
今回のMVP賞です。
うわぁ、子供来たぞ~~ってワクワクドキドキでした。
甲高い声で、背の低い、ドタバタ感がある子供の影が・・・なんだか本物の子供っぽくって、
「はいはい(ちょっと黙ってて。。)」
みたいな気持ちになりました😀。
そこから少女となり、出てくるたびに大人の女性になっていく。圧巻でした。
「PUCK」のハーミアをやはり想像してしまうのですが、ちゃぴもぴったり、はなちゃんもなかなかのもの。
浮気されるシーン・・・。
気高い貴婦人としての誇りを感じます。1人で生きていくと決断するぐらいですから、大した女性です。
この展開が、本当に感動しました。
ちょっとベタな(途中で物語が想像できちゃうくらい)感じもしますが、
エリュが愛した娘という説得力に繋がります。
そのあとのお婆さんになっての登場の時は、それもはなちゃんなのね~って(ウルウル)。
4人目の相手役のはなちゃん。
みりおを少女時代からお婆さんになるまで愛し続けた、意志の強い女性。
いいじゃないですか!!
この二人のリアル・おとぎ話を、景子先生は作ってくださった。そう思いました。
フローレンス・ウィールドン夫人:城妃 美伶
つまり、マイティーと心は惹かれあっていたわけですね(ウルウル)。
はー良かった。ステキなサブストーリー。
この二人の、薔薇を愛する心が、みりととはなちゃんを繋いでくれたのです。
サヨナラの挨拶でも思いましたが、リアルに心が優しく儚げな女性、なんでしょうね。バラ園の主人がとってもお似合いでした。
ニック・ロックウッド:水美 舞斗
押さえの役。でも存在感があります。
健気にお慕いしている姿に涙しました。
あ、この芝居で唯一ちゃんと泣いたのが、マイティの実らぬ恋のシーンです、私😭。切ない・・・
シャーロットの幻:都姫 ここ、美羽 愛
超ぉかわいいんですけど、この子達。
ここちゃんは、新人公演主演なのですね。
見た目だけでない、お歌も歌えるみたいで。
さすがの花娘。
謎の老婆:美花 梨乃
もう1人の、私のお気に入り。
あの美貌の持ち主が、老婆ですよ!そのキャスティングにグッジョブ!
凄いよかった。品があって一癖ありそう。
えみちゃんとこの老婆。この二人の女性が、ミステリアスで。
ステキな娘役の宝庫なんだと、あらためて理解。
ギルバート・カーライル:羽立 光来
タソの立ち位置は、ビックがやってくれますから。(毎回言ってる)安心して楽しめます。
今回もやりすぎ感満載で・・・怖かったっす。(褒めてます)
ロンドンのビジネスマンたち
ハーヴィー・ロックウッド:柚香 光
ゆずかれーも、良かったんですよ。
普通の、一般人の男性と言う設定が、なかなかよかった。
みりお他、精霊たちにからからかわれているシチュエーションが、面白かった。
そして、なんとマイティの甥っ子だったなんて・・・。粋な設定だと思いました。
自然を愛し、でも現実との狭間に悩み苦しむ青年を、自然体で演じきっていたと思います。
次はトップの立場ですから、今回の芝居を経て、キャスト全体の空気を感じて、いい流れを作っていけるような男役になって欲しいです。
オズワルド・ヴィッカーズ:瀬戸 かずや
あきらの十八番って感じでしょうか。
あのロンドンミュージカルっぽいところ、いい感じでステキで、ゲスでいい!
オリヴァー:和海 しょう
芝居の人であり、歌の人。
結構いつも目に付くというか、注目しちゃう彼女です。
ケヴィン・グリフィス:優波 慧
金髪のクリクリ頭が、凄く似合っていて、ロンドンの若者という感じが良く出ていて目だっていたと思います。
リーダー的存在として、これからも中堅花男を引っ張っていく存在だと思います。
頑張ってほしいと思います!
ベン :綺城 ひか理
ちゃんと目に焼き付けましたよ、花組ラストの公演。
私はあかちゃんは、星組の方が活躍できると思っています。期待大。
マシュー:帆純 まひろ
とても自然体でお芝居をする人ですね。
ゆずかれーと、とても位相が合っているというか、いい空気感がありましたね。
こちらも新人公演担当コンビだったのね。
顔は、元月組の瀬奈ちゃんぽいし、いい声だし、骨太男役として、将来有望ですね。
ここまでにします!
とても楽しませてもらいました。願わくばもう一度みたい(劇場で・・・涙)。