城田優&愛希れいか『ファントム』2019 主なキャスト感想2





1週間経ちましたが、『ファントム』主なキャストの感想を。

エリック:城田優

髪の毛はちょっとボサボサだけど。
仮面はスチール製。背がとても高くてマント姿、深い緑色のスーツがオシャレなエリック。

怪人・ジャジャーン!と言う感じではなく、キャリエールに愚痴ってわがままいって、でも自分でもわかっている。。。という等身大の引きこもり音楽オタク・エリック。繊細で触ると壊れそうな。
この役を演じるのに、城田君自身もそうなってるのではないかと不安になる位です。

歌唱力、高音の伸び、聞きやすさは、折り紙つき。パッションが伝わります。

プラス、舞台を縦横無尽に動き回り、火を扱ったり、天井から登場したり、スモークの地下廊など。まだまだ沢山あった趣向が本当に興味深く素晴らしい。

一番唸ったのは、カルロッタ殺害シーン。何度もぶっ刺してます。昨今の残虐な事件を彷彿とさせます。

以上すべての流れがスムーズになるよう、これから細かい部分の詰めが洗練されてくるのかなと思います。

 

クリスティーヌ:愛希れいか

ちゃぴでもファントムの歌は難しいんだなーと思いました。オペラ座ですから、高音のキーが高いこと高いこと(驚)

いや、勿論素晴らしいですよーオーディションのパリの歌は、特に感動しましたもの。

ちゃぴは強靭な喉の持ち主なので、これからどんどんもっと歌いなれて行くのだと思います。あと音声さんの問題もあるかな。

パリの街での荒削りな少女が、エリック先生によって綺麗になって歌も美しくなっていく様を感じられます。マイフェアレディのイライザのように♬

秀逸なのは、ビジュアル!
栗毛のソバージュパーマのロングヘアが、本当に可愛い。ピンクや黄色、緑の衣装がとても映える。

そしてさらに感動したのは、母親のシーン。涙が思わずつたっていく感じ。。

ダンスによっていエリックの悲劇が語られます。物凄い静寂と辛さと、なんともいえない表現だったと思います。

「お顔を見せてください」で、本当に驚いてキョトンとするちゃぴ。

あー・・・。そりゃないよ。

反省したクリスティーヌが必死でエリックに謝りたい、助けたいと。先生への愛も感じます。ちゃぴの母性が生きてきます。

ラストは温かく城田優本人を包み込んでおりましたリアルでマリア様でした。

 

フィリップ:廣瀬友祐

本当に美しいパトロン。ぴったりです!!
エリックと対決するシーンがありますが、とっても強そうで、クリスティーヌを本当に愛しているのだなと感じました。

フィリップ相手だと、エリックは負けてしまうよね、、仕方が無いな。

 

以上この3人、ビジュアル最強ですよ!
背が高くてドレスやタキシードが決まっていて。

 

キャリエール:岡田浩暉

くたびれた感じの元支配人。実はエリックの父親。
ひた隠しにしてきた真実をクリスティーヌに語り始める所は、とてもいい声で良い流れでした。

岡田さんの渋い演技は大好きで、出しゃばらずそっと寄り添う実力者。主演を引き立たせる人だと思います。

エリックとの感動のシーンは、辛くて本当に直視できなかった。
(でもオペラロックオンでしたが

ラスト、ルドゥ警部とのやり取りが、感動した。2人の長い信頼関係の上でオペラ座は成り立っていたんだなーって分かりました。

カルロッタ:エリアンナ

いい意味で浮いていて、発声練習の声は、かなり笑いが起こるぐらいカエルの声で。
旦那様のアラン・ショレとおしどり夫婦なんだけど、本当にイチャついていて、見てて恥ずかしくなる位。

面白いです、見所の一つ!

少年エリック:大河原爽介

宝塚版では彩海せらでしたが、こちらは本物の少年。とても澄んだお声で、一服の清涼剤のような。

でも自分の顔を水辺で見たときから、彼の悲劇が・・・。

あの顔の傷さえなければ、バリトン歌手になれる実力と容姿もあったのに。
あんなに可愛い子が、闇の中でしか生きられない大人になってしまったなんて、残酷です。

 

他にルドゥ警部の神尾佑は、テレビでもおなじみの俳優さん。舞台に重厚感が出ます。

ジャン・クロードの女優さん佐藤玲も印象的でした!

 

こちらの公式HPにキャストの皆さんが緑の上に寝転がっているイメージ画像。なんでこうなの?ってずっと思っていたけど、舞台を観ればなるほどと分かります。森がエリックの憩いの場所なんだな。森の緑のシーンがとっても印象的でした。

他のキャストの皆さん、Wキャストの皆さんも頑張ってください!!

いつかまた観てみたい、その日を願ってます。

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