ミュージカル『アナスタシア』感想 木下晴香&相葉裕樹 出演
中止を余儀なくされたけど、再開の知らせを聞き、是非観たいと急遽出かけた東急シアターオーブ『アナスタシア』。
しっかり予防して、体温チェックして、手を消毒して、お喋り禁止で。観劇できなくて大変辛い思いの方もいらっしゃると思うし、手放しに喜ぶことはできません。
でも、
大変豪華で美しいミュージカル✨
だったので感想を。
豪華なセットと映像
このミュージカルの秀逸なところは、最新の舞台装置。特に映像とのシンクロ感が半端なく美しく、色合いがポスターのカラーでもある夕焼けの紫とオレンジのグラデーションが鮮やか~。
ロシアの雪深い窓辺の感じとか、宮殿内の舞踏会の豪華さ、列車の車窓やパリの街並みの美しさ。
どの場面も芸術的な美しさです😍。
また劇中劇でロシアバレエ「白鳥の湖」のシーンがあるのですが、ダンサーの方々が素晴らしくて感動しました。まるでオペラを観ているようです👸。
何度も言っておりますが、元宙組トップスター朝夏まなとサヨナラ公演「神々の土地」で、ロマノフの歴史は習得済み。主要ロシア人の名前もスッと頭に入ってくるし、大変楽しく拝見させてもらいました!
#アナスタシア 本日も2公演無事終演いたしました🌸
2人のアーニャの舞台写真をお届けします💕
1枚目は一幕終盤アーニャがパリに到着するシーン🚃背景のLEDパネルには色鮮やかにパリの景色が広がります✨
2枚目はアーニャが過去の記憶を辿る重要なシーン😊手には物語のキーとなるオルゴールが✨ pic.twitter.com/AqixOSwU8E— ミュージカル アナスタシア 日本公演 (@AnastasiaJapan) March 21, 2020
簡単なあらすじ
ロマノフ第4皇女アナスタシアが生きている。
そんな噂がロシア中に広まっている。パリで存命の祖母マリア皇太后が懸賞金を出すという事で、詐欺師のディミトリと自称貴族のヴラドが組んで、アナスタシア風のロシア女性を教育して金をもらう計画をする。
またロシア政府の将官グレブも、同じく軍の父が銃殺できなかったアナスタシアを探している。
ディミトリは、町で道路掃除をする記憶喪失の女性アーニャに出会う。話をするうちに本当にアーニャがアナスタシアではないかと気付き、記憶を取り戻すためにも皇女教育をしていく。
ヴラドの友達でマリア皇太后のお付きのリリーを頼りに、3人はレニングラードからパリへ列車で向かう。
マリア皇太后に出会い、アナスタシアだと認められるということは、ディミトリにとってはアーニャとの永遠の別れを意味する。2人の恋はどうなってしまうのか?
というお話。
主なキャストの感想
アーニャ:木下晴香
私にとって、
新・ミュージカルのプリンセス登場!
間違えありません。
是非お会いしたいと思っていた。
歌唱力があって、背が高く見栄えのするスレンダー美人。私たち世代だと、本田美奈子や酒井法子に似てませんか?とても舞台映えがしますね、彼女は。
ポスターのぼろコート姿のアーニャで舞台に登場した時、既にプリンセスの風格がありましたよ。気品があってたくましくもあり。
パリでのドレス姿は大変美しい。青いドレスと赤いドレス、2度のドレス姿をみる事ができるのですが、どちらも良く似合っていました!目福でした~。
ディミトリ:相葉裕樹
相葉さんは色々なミュージカルでお会いしていまして、お久しぶり!って感じ。早霧せいな初主演「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」以来かな。
歌唱力は折り紙付き。この詐欺師のディミトリにピッタリの風貌。木下さんとのコンビも良い。ディズニーアニメのディミトリっぽくて、好青年が本当にお似合いだと思いました。
グレブ:山本耕史
山本君も舞台で会うのは久しぶり!!TVドラマの印象が最近強かったので。
こういう脇を占める渋い役の山本さんもイイですね。
ヴラド:大澄賢也
安心してミュージカルを観ていられる賢也さん。ディミトリの相棒として、ステキな紳士のおじ様。結構歌ったり踊ったり大活躍!
終始この役は宙組の誰になるのだろうって頭悩ませていました(笑)。
リリー:朝海ひかる
コムさん、熟女ご専門ですよね、最近。GOODだと思います!
色香漂う、貴族で自立したイイ女。マリア皇太后の信頼厚い出来る女。リリーのナンバーはカッコ良くて素敵でしたよ~。
これも宙組は誰が演じるのかって自問自答してた(笑)。
マリア皇太后:麻実れい
はい、このミュージカルはターコさんありき、だったんだろうなと。
MVP賞にさせてくださいーー!
もうね、存在感がたまらない。
日本に麻実れいあり、ですよ。威厳と神々しさがたまらない。
幕開きから、ちびっこアナスタシアとお話するマリア皇太后のシーンから始まります、ココは物語のカギを握ります。お見逃しなく!
グレブ/イポリトフ伯爵:遠山裕介
ロシア革命後は貴族は罰せられる対象。素敵な美声でその憂いを感じられるシーンがありました。とても存在感がありました!
その他、アナスタシアの家族である、ニコライ2世と皇后、アレクセイや姉たちが、幕開きの舞踏会シーンや、亡霊となって夢に何度か登場します。
輝かしいロマノフ王朝の場面は圧巻です。本当に美しいです。
宙組版配役に興味津々
これは宝塚宙組版のアナスタシアがとっても楽しみで仕方ありませぬ~!
観劇しながら、脳内で宙組の配役予想しながら観ていて、もう困っちゃいますね😋。
配役、結構難しかったですよ。既に3名の主な配役は発表されていますので、それ以外のメンバーをどうするか?老け役が何名がいらっしゃるのですが、番手的にどうなるのか、女役も登場しそうな予感。ウェストサイドストーリーのように。
ああああ😵。あんまり考えると頭混乱するので、今回は配役予想はせず、まっさらな気持ちで公式発表を待ちたいと思います。誰がどの役やっても面白そうだし🤔。
このコロナ騒動が無ければ、もっともっと歓待ムードでミュージカル「アナスタシア」初演を喜び祝ったのだろうな…。
そして宝塚版も無事に初日を迎えられるよう、とにかく祈るばかりです。
ミュージカル『アナスタシア』
東京:〜2020年3月28日(土) 東急シアターオーブ
大阪:2020年4月6日(月)〜4月18日(土) 梅田芸術劇場
第1幕70分、休憩25分、第2幕65分(2時間40分)