ついていきたいリーダーがいる宝塚作品ベスト10(個人の感想)【STAY HOME】




様々な現場で、こういう難局だからこそ応援したい、ついていきたいリーダーの誕生を期待したいですね。もしくは皆さんがそういう立場を目指すのでしょうか!?

宝塚の作品には沢山の素晴らしいリーダーが描かれています。必ずしも成功はしなくても、信念があって周りの人を納得させる何かを持っている。美学✨があるというか。

そんな目線でベスト10(2010年~)を探しました🙋。
まったくもって個人の記憶から辿った感想ですのでご了承ください。
1:リーダー、2:主演、3:共感ポイント

もくじ

No.10 エドワード8世(2012年 月組)

  1. エドワード8世
  2. 霧矢大夢&蒼乃夕妃
  3. 国民から慕われている英国国王が、愛する人を選んで退位した実話

きりまり退団公演で、特にラジオ放送で国民に演説をするシーンは素晴らしかった。真っ暗な星空の様な、舞台の真ん中に一人。スーツ姿のきりやんが歌い上げる姿が、本当に素敵だった。いい国王だったんだなーと思えた。

まりも演じるウォリス・シンプソン夫人も大変魅力的で、時代の先端を行ったカップルだったなと思いました。
「王冠を賭けた恋」と言われ、その当時はバッシングされても、お互い2人の個性を変わらず尊重して暮らしていく方を選んだ。

その後、英国は弟のヨーク公が引き継ぐ。それも良かったのではないでしょうか。

現在の英国ヘンリー王子&メーガンさんも同じ道を選んだようですが、こういう話は何年か経ってから後日談として私たちに何かを伝えてくれるのでしょか。

 

No.9 CAPTAIN NEMO (2017年 雪組)

  1. ネモ船長
  2. 彩風咲奈&彩みちる
  3. 状況が半端ない、オーラが半端ない

ネモ船長の衝撃を忘れません。島の人々が皆ネモに心を奪われていく…。

どんな国籍の人も、罪を犯した人も、例え自分の命を奪った人も、全てを受け入れ、最後は船員たちが自ら戦い果てる。

本当はいいリーダーじゃないかも(笑)?でもカリスマ性という意味では、何かオーラが凄かったなーって思い出しました。

 

No.8 ソルフェリーノの夜明け(2010年 雪組)

  1. スイス人実業家アンリー・デュナン
  2. 水夏希&愛原実花
  3. 改めてスカイステージの放送見ます

赤十字を立ち上げたアンリー・デュナンの生涯を、水さんで演じられていた。確か今の上皇美智子様が観劇にいらしたというニュースは覚えています。

雪ん子がナース姿で血だらけになって奮闘していたシーンは覚えているのですが…。しっかりもう一度、この時だからこそ観たいと思った次第🙋。

ソルーフェリーノー♬という主題歌は頭に残っていて、ヨーロッパ・イタリアが舞台のお話なので、何かを得るヒントになるのではと思いました。

水さんが雪組トップの時代、大変なリーダーシップを発揮されていたと思います。彼女の性格というか、リーダー気質を感じます。お茶目な面もあり、それも魅力ですよね。

 

No.7 MESSIAH(2018年 花組)

  1. 天草四郎
  2. 明日海りお&仙名彩世
  3. 救世主(メサイア)となった、島原の乱の指導者・天草四郎の実話

キリシタンの天草四郎の物語を、明日海りおによってドラマティックに描いた作品。

隠れキリシタンの村人がいつかハライソ(パラディソ:天国)に行ける事を信じて神に祈り続けている。しかし、祈り続けているのに貧しいまま。ハライソには行けないじゃないか、このままではオカシイと。村民の優しさに触れた時貞は、年貢の取り立てが厳しい幕府を相手に一揆を起こします。

辛い…、勝てるわけがないのに、その姿が美しいというか、やっぱり心が騒ぐというか。天草四郎についていこうと決心するわけですね。

大階段上に倒れる民衆で、輝く十字架のモチーフに涙しました😢。花組組子が舞台上でみりおに向かっていく姿が神々しかったなー。

 

No.6 銀河英雄伝説(2012年 宙組)

  1. ラインハルト・フォン・ローエングラム
  2. 凰稀かなめ&実咲凛音
  3. 宇宙レベルの平和を信じて突き進むカッコよさ

こうなると規模が大きくなっちゃいますが…🌍。つい銀河英雄伝説を思い出しました。この難局をどう乗り越えるのか!?

地球から人間が宇宙へ異動し新たな帝国を作り、銀河帝国側と自由惑星同盟の争いが繰り広げられる。貴族と平民の構図って、結局地球時代と同じじゃないか。。ってお話(簡単すぎる)。

ラインハルト様が本当にカッコ良くて。自由惑星同盟のヤン・ウェンリーとの考え方の違い、敵として不足無し!という2人の想いに胸が熱くなったなー。

 

No.5 JIN(2012年 雪組)

  1. 南方仁
  2. 音月桂&舞羽美海
  3. コロリの治療、ペニシリンの開発に自分が持つ全ての知識を使って立ち向かう姿

江戸時代も、今の状況と同じなんですね…。
現代からタイムスリップした、音月桂演じる仁先生の悩める姿、医師として奮闘する姿は泣けます。「神の手」と言われながら、普通の感覚を持つ苦悩する医師の姿が美しかった。

土日のTBSテレビドラマ・JINの再放送で改めて号泣😭。今でいうトリアージをすぐさま行い、その中にコロリにかかった仲間を背負って入ってくる竜馬にも涙。

全世界で奮闘している医療従事者の方の事を想わずにはいられませんでした。

 

No.4 王家に捧ぐ歌(2015年 宙組)

  1. ラダメス
  2. 朝夏まなと&実咲凛音
  3. エジプトとエチオピアの和平を選んだ勇敢な兵士(でもまた争いは続く…)

オペラ「アイーダ」を元にした木村先生の名作ですが、やっぱり普遍的なテーマである「平和」を訴えた強き兵士ラダメスは素敵です。

例え今は夢のように思えても、この身を捧げて…♬

良い歌詞だ~。先を見通す力というか、もしかして失敗するかもしれないけど、やってみようよ!と声を上げられる事が大事だなと。

そしてアイーダという素晴らしい信念の持ち主の女性を見つけ、何があっても愛し抜いた事も素敵です。

 

No.3 カサブランカ(2010年 宙組)

  1. リック
  2. 大空祐飛&野々すみ花
  3. 酸いも甘いも知り尽くした、本物の大人の男!

いや~、是非ご紹介したいリック。

第2次世界大戦中、ドイツに追い詰められたフランスの人々が、アメリカへ脱出するため、モロッコのカサブランカに集まってくる。ビザを手に入れるために、リックが経営するカフェアメリカンに集まる。

あまりにも有名な映画「カサブランカ」のハンフリー・ボガート演じるリックが、カッコいい男の代名詞でした。

賄賂まみれの警察も、ドイツ軍も、闇商売のアラブ人も、皆から一目を置かれるリック。レジスタンス活動に参加している従業員に対しても、そっけない素振りで見て見ぬふりをする優しさ。

政局に流されず中立な立場で経営しているカフェ、と言いながらも、本当はロマンティストで弱きを助け、強い者に巻かれないハードボイルド、美しすぎて涙が出ます。

祐飛さん、めっちゃ当たり役で、いい作品でした~。

 

No.2 THE SCARLET PIMPERNEL (2017年 星組)

  1. パーシヴァル・ブレイクニー
  2. 紅ゆずる&綺咲愛里
  3. パーシーは皆のヒーローだよ!

時代と状況は違えど、混乱の世では、欺瞞と不正が溢れているかもしれない。そこまで行かなくても、今は風評被害とか、間違った情報に溢れている、かもしれない。

その当時はフランス革命派が主役。でもそれはオカシイと、罪なき貴族を密かに救出していた、というお話。

パーシーはお馬鹿な振りをして、愛する人にも真実を隠してミッションを遂行する。強い信念と仲間がいる。ユーモアを持って接する余裕と優しさを兼ね備えている、素晴らしい貴族。

地位も名誉も、お金もあるリーダーは、イギリス貴族のパーシーみたいに、ウイットに富んだやり方で民衆の心を掴んで導いて欲しいなー。

 

No.1 ベルサイユのばら(2014年 宙組)

  1. オスカル
  2. 凰稀かなめ
  3. 荒くれ者達を纏めて、フランス革命時に民衆側について共に戦う所

宝塚ファンだけでなく、幼い頃に読んだベルサイユのばらのオスカルは、きっと世の女性に大きな影響を与えたのではないかなと思います。

少なくとも私個人的には、オスカルの生き様が、働く時の自分の在り方に影響されていると思います。いい意味で(影響され過ぎ)。

女性でありながら男性と対等に向かっていく度胸とか、自分はちっぽけなんだと自覚している所とか、親姉妹に認められなくても諦めないとか、美しいだけでなく心も体も強い、心技一体なオスカルに憧れました。

フランス革命の最中、近衛隊であるにもかかわらず、革命側の民衆に付くことを考え抜き、行動したオスカル。最後は皆「隊長!」と付いてきてくれた。嬉しかっただろうなあ。しかしオスカルは既に病に侵されていた。

読者の心も惹きつけた、信念の人であった素晴らしいリーダーかと思います。

 

以上です。

役になりきったトップスターのリーダーシップにも重ねて見えたりして、観ている私たちにもグッとくるものがありました。同じ作品を違う組で見るのも楽しさの一つです。

共通していることは、自らリスクを背負い、課題に真剣に向き合っていることです。リスクを最小限にしつつ、多くの人が幸せになる知恵と、人を動かす力があると良いですよね。

ま、リスクを背負いすぎて自分が果ててしまったりしていますが…、そこはドラマですから、ドラマティックなものが感動を呼び、私たちに大事なものを訴えてくれていると思います。

最後はやっぱりオスカル様だよなーって思ってました😀。

人生で大切なことは、全て宝塚で学んだ。

と言っても過言ではない(かな?)。

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