笑った宝塚コメディ作品ベスト10(個人の感想)【STAY HOME】
笑いは免疫力を高める😀と言います。
落語や漫才等、噺家さんって本当に凄いと思うんですよね。どんな不幸も悪質な噂も、笑いに変えてしまう技術を持っている。
今は寄席も開けない状況ですが、コロナ終息後には色々な後日談を笑って聞ける日が来るといいな。
脱線しましたが、宝塚にも沢山の笑いが詰まっているコメディ作品があります。笑いのセンスやツボは人それぞれ。
私個人的に笑いが絶えない明るいコメディ作品(2013年~)を選びました!
1:どんなコメディか 2:主演 3:おススメお笑いポイント
- 1. No.10 オーム・シャンティ・オーム(2017年 星組)
- 2. No.9 All for One(2017年 月組)
- 3. No.8 THE MERRY WIDOW(2013年 月組)
- 4. No.7 ANOTHER WORLD(2018年 星組)
- 5. No.6 幕末太陽傳(2017年 雪組)
- 6. No.5 風の次郎吉(2015年 花組)
- 7. No.4 TOP HAT(2015年 宙組)
- 8. No.3 タカラヅカスペシャル 2015年
- 9. No.2 王妃の館(2017年 宙組)
- 10. No.1 Shall we ダンス?(2014年 雪組)
- 11. 番外編 100周年大運動会(『恋するアリーナ』の一部)
No.10 オーム・シャンティ・オーム(2017年 星組)
- 初ボリウッド映画のミュージカル化😄
- 紅ゆずる&綺咲愛里
- ハッピーで鮮やかで麗しく、紅あーのアドリブが超ウケた(みきちぐさんも)😉
爽やかにコメディの王道、インド映画のミュージカル化ということで、笑いやダンス、音楽がふんだんに楽しめる、稀代のコメディエンヌ・紅ゆずるトップお披露目作品を選びました。
紅とあーちゃんは2役演じる事になるのですが、売れない映画俳優オームが、憧れの映画女優シャンティを助けようと死んでしまい、その瞬間別の人間に生まれ変わって、シャンティの仇を打つストーリー。
原作映画がもの凄く良くって、そちらもお勧めします。
主演のディーピカー・パードゥコーンが超絶美人。やたらダンスが上手い!
さすがの紅のコメディセンスとなんでも着こなせるスタイル。
そして、あーちゃんのサリー姿が超絶品!
紅の笑いには必ず涙がある。トップスターになった彼女と重なるシーンが多々あり、そこは泣けます😢。
No.9 All for One(2017年 月組)
- ルイ14世は女?男?😄
- 珠城りょう&愛希れいか
- フランス「三銃士」の歴史ドラマがこれだけコメディ作品になるんだーって😉
このオープニングの群舞は超カッコ良くて、デニム姿のたま様のステキな事😍。何度見てもゾクゾクします。
ちゃぴが女性なのにルイ14世(男)として君臨しているのだけど、そこがコメディ。いやー芝居が本当に上手。
ルイーズに恋するたまきち、れいこ。ルイに片思いのこまちゃん(笑)。母のすーさんや、イタリア大司教の一樹千尋さんなど。
また三銃士のイケメンみやちゃん、冷静沈着としさん、暴れ者のありちゃんがいい味で。
1本物の歴史コメディ作品。
壁ドンが流行りましたよね!
小池修一郎先生が、お客さんが何を求めているか、しっかりニーズを把握してシナリオに詰め込んだ一品だったと思います。
No.8 THE MERRY WIDOW(2013年 月組)
- ウィーンオペレッタの宝塚版😄
- 北翔海莉&咲妃みゆ
- 北翔海莉とマギー星条海斗が揃ったら、面白くない訳がない😂。
ウィーンの古典作品メリー・ウィドウ。
話の内容や設定、演技もコッテコテ。面白い貴族ばかり登場します。
財政難の小国で大使職員のダニロが、花の都パリに向かった所、元恋人の未亡人ハンナ ゆうみちゃんに出会う。ゆうみちゃんの莫大な遺産を目当てに、様々な国の貴族が競い合う。
華やかなウィーナーワルツと、ちょっとブラックユーモアが満載の豪華な作品です。
何せ歌が難曲!月組のみんなは歌いこなしていましたね~。カンカンの場面は踊りまくりで、大変そうだった😥。
マギーのアドリブにみっちゃんが本気で吹いちゃったり、面白かったなー。
同じく谷先生演出の星組『こうもり』も同様に、みっちゃんとマギーの面白コンビが堪能できて、歌も素晴らしくて、こちらもおススメ。
No.7 ANOTHER WORLD(2018年 星組)
- あの世の落語ミュージカル😄
- 紅ゆずる&綺咲愛里
- かなり良く出来ている落語と宝塚の融合ミュージカル😉
そーれそれそれ ありがたや~、
そーれそれそれ ナンマイダ~♬
何とも不思議な世界でした。
終始みな大阪弁やら江戸弁で喋りっぱなし。
あの世に冥途歌劇団なるものがあったり、冥途カフェの人たちや、貧乏神、閻魔様、鬼が居たり。凄い再現力で冥途の世界を楽しく作り上げてくれました。文句なく笑えて楽しかった!
曲もノリが良く、宝塚があの世を表現するとこんな面白い世界になるんだと、唸りました。
生きているって素晴らしいじゃないかと、最後のオチに繋がり、ハッピーエンドです。
No.6 幕末太陽傳(2017年 雪組)
- 日本の名作映画の宝塚版😄
- 早霧せいな&咲妃みゆ
- とにかく新しい時代劇だと思う😉
監督 川島雄三の傑作映画の宝塚版ということで、小柳先生も苦労されたとどこかで書かれていたが、どうやって芝居に、ミュージカルにするんだって思った。
原作の映画を後から見ましたが、そのまま再現されていて面白かった!ダイモン演じる高杉晋作が、石原裕次郎なんだよねー。艶があっていいアクセント。時代劇新派(ヌーベルバーグ)です。
大劇場で初めて観たときは、ちょっと付いていけなかった。3つの落語が合わさっている物語だということだが。。
主役の佐平次は、ひょいひょいとした居残り。皆の懐にすっと入って問題を解決してしまう人気者。
なんだろうな…『グランドホテル』っぽくて、色々な事情を抱える江戸の人たちが、品川の遊廓・相模屋に集い、肺を患っている佐平次もまた、生きる希望をもらい、お染さんとアメリカ国へ旅立つ。
2度3度観ると、まあ良く出来ているなーと。もの凄く面白い作品なんだと、名作だと理解しました。
笑えるポイントも沢山。鳳翔大ちゃん演じる金ちゃん、舞咲りん演じるおくま婆さん(映画:菅井きん)、香綾しずる演じる鬼の鬼島が私のツボ。
星乃あんり演じる こはると、ゆうみちゃん演じる お染のキャットファイトは一番の見所ですっ!
音楽も軽快でコメディタッチ。和太鼓や芸子さんの踊りなども楽しめるし、皆芸達者だなーと。
この作品に挑戦して退団した早霧せいなの凄さを、やっぱり感じます。
No.5 風の次郎吉(2015年 花組)
- OH! Edo Night Show😄
- 北翔海莉&仙名彩世、桜咲彩花
- 花組の個性的キャラが沢山詰まったお笑い江戸時代劇😉
いやー、北翔海莉で鼠小僧、待ってました!って感じでしたよ。
弱きを助ける江戸のヒーローって、みっちゃんにピッタリで。専科としての主演で、花組のメンバーがとても個性的ですっごく面白かった。
あきらの遠山の金さん、手妻のゆきちゃん。特に目明しのべえちゃんが可愛くて、みっちゃん演じる次郎吉さんが全然振り向いてくれなくてね。
三助役の天真みちる、お代官様の鳳真由、堀田の御嬢さん 華耀きらりが特に面白い。マイティとれいちゃんも出てるし、豪華スターが勢ぞろい。
「OH! Edo Night Show♬」では、歌謡ショーってこんな感じなのかなって、楽しく手拍子しました。歌あり、立ち回りあり、北翔海莉ここにあり!という作品でした。
No.4 TOP HAT(2015年 宙組)
- 宝塚のフレッドアステア参上!😄
- 朝夏まなと&実咲凛音
- 宙組の愛すべきキャラクター達が身体張って頑張った😆
宙組の太陽まぁ様のお披露目作品は、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースのゴールデンコンビが贈るミュージカル映画「TOP HAT」。21世紀宝塚のフレッドアステアと言っても過言ではない。みりおんとのコンビもピッタリで。
有名なナンバーが見所なのですが、私はそこだけでなく、愛すべきキャラクターが際立って、ドッカンドッカン笑った事を今でも覚えています。
従事ベイツの組長すっしーさん始め、マッジ 純矢ちとせ & ホレス 七海ひろきの89期夫婦、イタリア人デザイナーアルベルトの愛月ひかる(大ウケ)。
特にかいちゃんホレスが悲惨な事になっていく様が最高でした😂。
ああ、宙組はいい組になるぞーって思えた瞬間でもありました。
No.3 タカラヅカスペシャル 2015年
- 年末のお楽しみスペシャル😄
- 龍真咲&愛希れいか
早霧せいな&咲妃みゆ
北翔海莉&妃海風
朝夏まなと&実咲凛音 - パロディがここ最近で一番ウケる😆
数ある宝塚スペシャルの中で2015年版をおススメします。
専科、月、雪、星、宙組が参加メンバーでしたが、各組のパロディのクオリティが高く、どんだけ練習したんだ!?って組の個性と本気度を感じ、尊敬すら覚えました。
月組の亀の被り物?はもうお決まりって感じだし、雪組のハリセン&ビールジョッキを使った紀之介とアルカポネの「一気!一気!」はもーヤバい。星組は申年とヤクザ?と絡んでなんか良くわかんないし。
そして宙組は『王家に捧ぐ歌』より、大阪弁のアイーダが、弱っちいラダメスを虐めてみたり。もーカオスですよ、カオス😂😂。
パロディだけでなく、各組のコラボレーションも素晴らしくて。
私が大好きなのが、トップ娘役4人で歌う「ドリーム・ガールズ」。
キャ~、カッコいい✨!特にゆうみちゃんの英語の発音の良さにクラクラ。
No.2 王妃の館(2017年 宙組)
- 浅田次郎原作 パリが舞台のロマンチックコメディ😄
- 朝夏まなと&実咲凛音
- 続・宙組の愛すべきキャラクター達に磨きがかかった😆
原作があって、映画化もされていて、見るからに面白そうで、宝塚とマッチするなーと思っていました。
まぁ様演じる北白川さんが、もうね、めちゃくちゃ面白い。
無駄に手足が長く、変な髪型、変な動き。すべてアドリブですよね。それに呼応するかのような、ルイ14世の真風涼帆。こちらも最高に面白い。
しゃかりき玲子さんは、みりおん。これで退団でしたよね。
その玲子さんが好きな、ポンコツ戸川光男演じるずんちゃん!私の中で一番のずんちゃんのお役です。寝ぐせが日に日に酷くなっていく。。
カツラがいっつも曲がっている、金沢 愛ちゃんも最高!
せいこ演じる早見リツ子さんも安定の面白さで、とにかくみーんな楽しかった!
そして忘れてならないのは、
アッキー近藤誠さんと、りくのクレヨンさんとの迷コンビ💑。
「私なんてオカマよっ!」発言にいつも笑った。
「苦しい時こそ、笑いなさい」
一樹千尋さんのこの言葉に、何度涙したことか。今この時にジーンとくる言葉です😢。
No.1 Shall we ダンス?(2014年 雪組)
- 日本発世界にも認められたの名作映画の宝塚版😄
- 壮一帆&愛加あゆ
- 雪組の愛されキャラが際立つ社交ダンスメンバー😉
No.1は何にしようかなーと思っていて、そうだ!と。
1996年 周防監督で大ヒットした作品。
ハリウッドでもリメイクされましたが、そちらを宝塚版として雪組で上演されました。
ふとしたことから社交ダンスを始める普通のサラリーマン・ヘイリーを壮さんが演じます。
ダンスの先生エラは当時2番手の早霧せいな。これまたとっても美しくて~。いつもならお笑い担当の?チギが真面目に女役で奮闘します。
色々な理由でダンススクールに集まった個性的なメンバー達。
絶対に忘れてならないのが、
夢乃聖夏のドニー🎉🎉Party Night!
ヤバい、もうね一番ヤバい…😹。
日本版だと竹中直人が演じる、くねくね くね男。会社では気持ち悪い男なんだけど、ダンスをすれば違う自分になれると、ヘイリーさんを社交ダンスに誘います。
そこはまさに、ドニーの独壇場!アフロヘアで長~~い足を使ってダンシング。ともみんから一時も目が離せませぬ👀。相手役のせしこも、なかなか強烈インパクトです。
チャラ男の咲ちゃん、モジモジ サラリーマンの大ちゃん。教室のシーラ役のみとさん。そしてヘイリーの行動が怪しいと疑う、奥様あゆっちが雇う探偵さん。
みんな頑張って練習して、素人集団がコンテストにチャレンジする。一番の見せ場は、社交ダンスのコンテストシーン。映像とうまく組み合わせて、なるほど!という場面展開でした。
宝塚のダンスとボールルームダンスって全然違うんだと言ってましたね。皆さん一から学ばれたのかな。さすがの宝塚、素晴らしかったです。
小柳先生の作品のまとめ方が秀逸で、普段宝塚を見ないパートナーが「なかなか上手いね、面白かったよ」と言ってくれた作品でもありました。
壮さん歌う主題歌が本当に心に沁みます。
とっても楽しかった、宝塚らしいハートウォーミングなコメディ作品です。
番外編 100周年大運動会(『恋するアリーナ』の一部)
- 10年に1度 本気(マジ)な大運動会😄
- 明日海りお&蘭乃はな(5位)
龍真咲&愛希れいか(2位)
早霧せいな&咲妃みゆ(4位)
柚希礼音&夢咲ねね(1位)
凰稀かなめ&実咲凛音(3位) - 各組登場が趣向を凝らしている。運動神経が良いジェンヌをチェック!😆
10年に1度、大阪城ホールで行われる宝塚各組対抗運動会。かなりレアで、私はスカイステージで見ました。
タカラヅカスペシャルよりももっと凄い!組子全員参加しますし、競技は本気(マジ)で、自衛隊の人に練習を頼んだり、本気で優勝を目指す姿に、感動と涙と、そして笑いが絶えません。
優勝した星組はレオンの気合が凄くて、あれは勝つな・・・って思った(笑)。10年前のリベンジだったんですよね。そして2位だった月組は、10年前に優勝して、連続行けるか!?って所で惜しかった。
そしてそして、5組中5位だった花組・明日海りおが『恋するアリーナ』コンサート中に、運動会リベンジ!という事で、綱引きシーンが再現されていたのが本当に笑いました。
確か星組と対戦で、一度は勝ったもののフライング?か何かで試合をやり直し、そこで負けてしまったんですよね。5年経っても悔やまれる事件だったのかーと。みりお、見た目に似合わず闘志メラメラでしたね。
次の運動会は110周年 2024年だから、あと4年後かー。その頃のトップスターは誰なんだろう!
※『20世紀号に乗って(2019年 雪組)』は、版権の問題で見る事が出来ないのでランキングに入れなかったのですが、是非また観たいコメディ作品です。
以上です!
あー、記事書いてるだけでウケる。ニヤニヤしながら思い出していました。しばらく笑って免疫力高まりそうだな~。
宝塚にはコメディが得意なジェンヌさんが結構いらっしゃいまして、その方が登場するだけで笑いを期待してしまうのです。
笑いをとれる=芝居が上手いって事ですからね。なかなか奥深いと思います。
これからも面白いコメディエンヌが活躍してくれることを期待します🙋。