『桜嵐記』主なキャスト感想3 北朝の世で生き続ける意味




珠城りょうのサヨナララストデーは8月15日。もうあとわずか。カウントダウン入って来ました。
ラストは映画館で!と。チケット争奪戦は熾烈な戦いでした😥。

わーきゃー言いながらやっとゲット👍。こういう感覚は久しぶりです。

主なキャストの北朝方の皆さんについてもコメントを。

北朝方武士(もののふ)

足利尊氏:風間 柚乃

清和源氏の流れを継ぐ、武士の頭といえば足利尊氏。南朝の正行(珠城りょう)もそう認めていた一人。

もう勝敗は決まっていたわけですよね。同じ武士として、楠木三兄弟をこのまま南朝の戦で失うのは勿体ない、どうにか出来ないものかと手を差し伸べますが、望み叶わず。

おだちんならば、何となく従わざるを得ないオーラを感じますよね!この配役にも唸りました🤔。

無駄な動きの無い、静寂さが漂う佇まい。憎らしいけど😬、素晴らしいと思いました!

働きある物に金を出す(成果主義)。忠義の為だけに戦えるのか?北朝方の作戦は合理的で隙が無く、論破しにくい。でもそれだけでも人は動かんのよ、きっと日本人の魂は。。

高師直:紫門 ゆりや

いや~、前の感想でもお伝えしましたが、今回の一番の見どころなんじゃないかな!

「こうのもろなお」名前だけは聞いたことがあったけど、本当に虫唾が走るとは、こういう事。

最・高 ですヨ👹!

欲得が無ければ生きる意味がない。それも分かるんですよね。

高師泰:蓮 つかさ

その弟。これまた渋い!いい芝居してますよ、れんこん。

弟ですら、嫌気がさす兄の悪態ぶり。その時の顔がめっちゃ怖い。強面。ドロドロとした感じがいい雰囲気を醸し出します。

祝子:蘭世 惠翔

このくだりは何だろう、、って思っていた。夫を助けるため湯殿まで恩赦を乞う場面。裸になれと…。

とある美術館で高師直と湯殿にいる美人女性(裸婦)の場面を、日本画で描かれている作品をいくつか拝見しました。

あ、あのシーンだ😃と!

そのワンシーンを蘭世さんが演じていた。見ているのが辛い…でもとっても印象的でした!

大田佑則:春海 ゆう

大田は元は南朝の武士。百合の父で百合は楠木正時(鳳月杏)の妻。

大田的にはあんまり武士らしくない正時をあまりよく思っていない。結局は北朝からのお誘いにのって、百合と共に北朝へ寝返った。正時は敵となり、四条畷の戦いで対峙する事になります。

力強くて、世を見渡せばこういう父は沢山いたのではないかと思う存在感でした。

あんまり責められないなー。

百合:海乃 美月

百合は正時命の可愛い理解のある奥さん。子供達にもやさしくて、いい嫁なんだけどなぁ😊。

正時を死なせないために、大田の父と一緒に北朝に寝返り、正時もそうして欲しいと願う。

このあたりの駆け引きは、本当に難しい。正時は結局、正行の意気込みに負けた(というか、賛同した)。南朝方として敵味方となってしまったため、百合は自害をする・・・・。

武士の妻とは、本当に辛い😖。武士以上にもののふの心が備わっていたりするもの。

この難しいやり取りに、さすがの海ちゃんの演技力だったと思います。涙を誘います😢。

大田百佑:英 かおと

その百合の弟。
沢山いる武士の中でも、人間臭くて、登場するシーンも多く、とても美味しいお役だった😃、うーちゃん。

最後の最後に、正時に百合への本当の想いを確認する台詞があります。

なんて可愛らしい弟ではないでしょうか。こう見ていても、北も南も無いのですよっ!なぜ死ななければならないのか。。自分の信念をちゃんと持っていなければ、流されてしまうだけ。

流されつつも、最後にしっかり前を見て向き合ったうーちゃんにも、涙😢です。

楠木正儀【老年】光月 るう
弁内侍【老年】 夏月 都

お芝居冒頭にご登場の組長&副組長。

最後の方で、この方たちの物語だったのかと気づかされます。

あれから40年経って、ひっそり生き延びているという事は、その後の国造りに尽力しながら生き続けたという事。北朝方と一緒に生きてきたのかなと。

それも一つの生きる道であると、思わされます。

何故戦うのか、何故生きるのか、それを問い続けることも、生きる意味なのかなと。

一人で余韻に浸っていますが。。未だに北朝南朝ってなんなのだろうかと、思う日々です。

この作品を作ってくれた上田久美子先生、そして演じてくれた珠城りょう率いる月組に感謝です。

サヨナラ公演にこの作品、もう記事書いているだけで泣けてきます😢。ああ、見れるのがあと1回。ラストデーに期待が高まります。胸が熱くなりますね~考えるだけで。

その日が来てほしくないと思いながらも、しっかりと8月15日を受け止めたいと、思っています。

 

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