望海風斗主演 ミュージカル「ドリームガールズ」感想 日本版で新演出 されどショービズ 夢を見せ続けて 魂込めて

2023年2月10日

ミュージカル「ドリームガールズ」観てきました！！懐かしくてノリノリで、やっぱりいい音楽ばっかりだわ～。楽しかった😆♬

みんな、歌が上手いっ！！魂(ソウル）💖がある！

新演出で新たなドリームガールズを生む

日本版キャストで、新演出。これが大変興味深かったです！

まるで宝塚のショーのような、お衣装、鬘、素敵な物ばかり。宝塚の有村淳先生のお衣装なんですね。早変わりのような、一瞬で別の衣装に変わる所とか、見せ場ですね。
映画を何度もリピしていたので、のっけからのイントロ・ドン！全てほぼ歌える私(鼻歌笑)。忠実に再現されつつ、セリフの掛け合いをミュージカルなので歌に乗せて伝えたり。

シアターテイメントNEWSさんより

日本語訳の歌詞の内容が新鮮でした。各々心情を歌い上げる素晴らしナンバーがあって、どれもこれも本当に引き込まれました。とても分かりやすい。

エフィが皆の元を去って行く所とソロで復活するシーン、ディーナとカーティスの2人 愛の場面、そしてエフィとディーナのOne Night Only♬。
Step to the backside♬ 男性陣のナンバーもめちゃくちゃ雰囲気があって良かった!!

主演の望海風斗のディーナ。もうすっかり素敵なお姉様になっていらして😊。
たまに小さな男役が顔出す時もあるんだけど（拳振り上げたり(笑)）、今回は軽く、ポップスの歌手としていつもより抑え目に、綺麗にお洒落に演じていたと思う。女らしく、男性に夢を与えるショースターとして。その加減が出来るところが、凄いなと思いました。

解散コンサートの場面は、大スターの色気と風格があり、「私達は4人です」って言う所、凄く良かった😭。エキゾチックな顔立ちは大物感あり。スターですよ、スター。

そしてそして、エフィですよ！凄かった！Wキャスト村川絵梨。こんなにパワフルでソウルフルなの？ビックリしました😆。映画とは違う、小柄なエフィで、とにかくハートが熱い。感動した。
リードボーカルを下ろされ、絶対自分を曲げずに苦労した。最後は本当に歌いたかった歌で成功し、友達を恨んでもいない。我儘で迷惑な子だと思ってたけど、一番何が正しいかを見極めていた子だったエフィ。

3人目のローレルはsara。初めて拝見する女優さん。一番年下設定で、可愛くて弾ける若さがイイね。歌上手い～っていうか、出演者の皆さん上手です。
ソウルシンガー アーリーの愛人として7年も一緒に居てあげるんだよね、18歳の時から。本当に可愛い。初めから最後まで、ディーナと共にドリームズのメンバーとして存在します。

カーティスのspi さんが、めちゃくちゃ良かったんですけど😃！海外の俳優さん、オペラ歌手のような恰幅の良さとセンスのよさ。敏腕ショービズ・プロデューサーがピッタリでした。憎らしいけど憎めない、そんな感じ。

最後に、ジミー・アーリーを演じた、岡田浩輝に拍手👏👏。
様々なミュージカルでお会いしていますが、この役程、今の彼にピッタリな境遇は無いと思う。往年の有名歌手、全て歌い上げていた！大変なパワーがいる歌ばかり。
最後にソウルが足りないって羽目外し、舞台でズボン脱げちゃった(脱いじゃった）シーンも再現していて、ちょっと泣けてきた。
彼の気持ちが痛い程よく分かる。弱くて、寂しがり屋で（映画では薬によって死んじゃうんだよね…）。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

シカゴに住む3人ディーナ（望海風斗）、エフィ（村川絵梨／福田みほ）、ローレル（sara）は、コーラスグループ「ザ・ドリームメッツ」として活動している。コンテストに出場した時、元車のセールスマン カーティス（spi）からマネージャをやらせて欲しいとスカウトが来る。
そこに居合わせた有名なソウルシンガー ジェームズ・アーリー（岡田浩輝）のバックコーラスが逃げてしまったため、代わりにドリームメッツに依頼する事になり、皆でアーリーのツアーに同行する事になる。

凄腕カーティスは、アーリーのバックコーラスだけでなく、ドリームメッツの3人単独の仕事も獲って来る。「ザ・ドリームズ」にグループ名を変え、リードボーカルをエフィから、顔が可愛い今流行りのポップス向きの軽い歌声のディーナに代える方針を伝える。

作詞作曲を行うエフィの弟 CC.ホワイト（内海啓貴）は、それ以来、姉が不機嫌で体調も思わしくなく、仕事をさぼる事を憂いている。カーティスと付き合っているエフィは、ディーナとカーティスの仲を疑う。

もうどうしようもない、カーティスは新たなメンバー ミシェル（なかねかな）を用意する。エフィの怒りＭＡＸ😡ドリームズを脱退させられる。

7年が経ち、ドリームズは全米大ヒットを打ち出し、全国ツアーもこなす大スターとなる。
ディーナは母と約束した、皆に誇れる仕事がしたいという夢を捨てられず、とある映画の出演をカーティスに懇願する。しかしイメージが悪いと許してくれない。カーティスの妻でもあるディーナは、もうドリームズを辞めたいと思うようになる…。

エフィとアーリーの元マネージャー マーティ（駒田一）。カーティスと袂を分かった2人だが、再起をかけエフィはまた歌い始める。カーティスのやり方に嫌気がさしていたCCは、新曲 One night only♬を姉エフィに捧げ、この曲は大ヒットする事になる。

これを許せないカーティスは、同じ曲をダンスナンバーにアレンジしてドリームズに歌わせ、ラジオ局等を買収してドリームズの方をヒットさせる（おいおい、白人と同じやねん😖）。

今までの汚いやり方を知っているエフィ達は、弁護士を使ってカーティスを訴える。
エフィに酷い事をしていた事を知ったディーナは、エフィに謝罪をする。エフィは7歳の娘がいる。え？それって・・・。

ドリームズは解散する。解散コンサートで、ディーナは客席に伝える「私達は4人です」。エフィが舞台に登場！ファミリーが揃って歌を歌い、幕が下りる。夢は掴むもの、これから掴むのよ！

たかがショービジネス、されど…

栄枯盛衰。昔の音楽の良さだけでは食っていけない。ショービジネスに突き進んでいく、元車のセールスマン、やり手のカーティス。金が全て、ビジネスが全て。

一度は有名になる事を夢見た女の子3人だったけど、だんだんショービジネスの虚しさに気づき、一人一人大切な物に気づいていく。踊れる曲、ノレる曲、それだけじゃ虚しい。魂が無ければ。

魂（ソウル）だよ、全てはね。

ショービズの裏の世界を暴いていて面白い。黒人の歌を白人がパクッて金儲けする、この構図🤔（プレスリーとか、シナトラとか）。
白人が憧れるような黒人発の新しい音楽を作ってやろうじゃないか！その発想だったんだね。

たかがショービジネス。されどショービジネス。

ショービジネスに乗せるには、やっぱり汚い事も時には必要なんだろうなぁ。。有名にならなきゃ歌いたい歌も歌えない。やられっぱなしになるし。

夢を見続けさせるためには、色々な事を乗り越えないと難しい。そして自分自身がちゃんと正しい夢を見れる状況でなければ破綻する。

魂だよ、魂。魂こもってるか？っちゅーことよ。自分に嘘をついていないか？

黒人の作る音楽は、様々なヒットソングの源になっているのが現実。クールでカッコイイ彼らのソウルと、そしてファミリーを思いやる心は本物だと思う。

キャストの皆さんは敢えて黒塗りとかしてないから、東洋人でも何となく通じるストーリーのようにも思えた。役者の魂が伝わって来るミュージカルだったと思いました！

ミュージカル「ドリームガールズ」
第1幕90分、休憩25分、第2幕70分(合計約3時間05分）

東京 国際フォーラムホールC 2023/2/5(日)～2/14(火)
大阪 梅田芸術劇場メインホール 2/20(月)～3/5(日)
福岡 博多座 3/11(土)～3/15(水）
愛知 御園座 3/22(水)～3/26日）

脚本・作詞：トム・アイン
音楽：ヘンリー・クリーガー
オリジナル・ブロードウェイ版演出・振付：マイケル・ベネット
演出：眞鍋卓嗣
出演：望海風斗 福原みほ／村川絵梨（Wキャスト）sara
spi 内海啓貴 なかねかな 岡田浩輝 駒田一　他

さあ、ダイモンは、これまた私が超大好き映画「ムーランルージュ」のミュージカル主演が決定！
2023年夏、ヤバい😆！ダイモンだったか～誰が主演かと期待していた所。井上芳雄君と初コンビ。どーなるのかな～観たいです。

ダイモンのファンがめちゃくちゃ沢山いらして、凄いなと思った。スタンディングオベーションでしたよ👏👏。