『ライラックの夢路』感想1 ドロイゼン兄弟と恋人達で作る鉄道事業 ジュエリー 宝塚を愛しています!!
雪組公演『ライラックの夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』を観て参りました🙋。
109期生の初舞台&夢白あやお披露目公演で、一言でいえば、
お披露目らしい、晴れやかで爽やかな2本立てです🌺
ドロイゼンFIVE!イエーイ~🍺😄 明るくやんちゃな場面が多いのは、見ていても楽しい。
個人的見どころポイント
鉄道事業 序章 サクセスストーリー
19世紀のドイツで、これからは鉄の時代だ!という事で、鉄道事業に突き進む長男に、嫉妬する次男他、様々な得意分野を持つ兄弟と恋人達のサクセスストーリーです。
筋肉隆々(風)な製鉄所の男達と、貴族や資本家達、そして謎めいたドロイゼン家の因縁の魔女達…。
芝居の時間内に収めるにはちょっと短かったかもな~(一本物で観てみたい)。
内容豊富で、歴史的ビジネスの推移や、女性の地位、音楽の話、面白い話題が沢山あって凄く勉強になる。
謝先生オリジナルの振り付けや、曲線が効いた美しいセットに流れる様々な映像が効果的。
軍隊や製鉄所のダンスナンバーは見どころ👍!まるでアートのような素敵な場面が沢山あって、改めて何度か観直したいと思っている。一回では情報量が多くてね😉。
まぁ最後の展開は出来すぎじゃない😅?って私も思ったけど、そこはご愛嬌。
ポイントは、恋人のあや&ひまりが、女性ながらにこの事業の救世主となった点😃。女性だってビジネスに貢献できるんだぞと💪、謝先生のメッセージかな、爽やかでイイなあって思いました。
正統派洋物は久しぶり?
トップスター彩風咲奈が正統派の洋物サクセスストーリーと、宝塚らしい正統派レビューのセンターゼロ番にいる絵がなんだか珍しい、新鮮だ~😆という思いが一番大きかったかも😀。
黒燕尾にシルクハット、似合わない訳がない✨!ずらっと揃うと圧巻です~。
一癖あるアニメキャラクターや、コメディタッチな和物、シリアスで涙流すストーリー。コスプレ感あるような多様な作品がありましたが、この公演はお芝居ショー共に当て書きで、本来の二枚目男役が生きる、原点回帰のような作品にも感じました。
ハインドリヒの横分けのちょっとパーマのかかった髪型と、紫のライラック柄風のスーツが、とてもお似合いです😊。長男らしい快活で真っ直ぐな性格。ちょっとダントン風かな、5人の兄だしね。
正統派で可愛らしいドイツ娘のドレスがどれもお似合い😍。トップ夢白あやの存在と、各々違う個性が持ち味の、クールな朝美絢、正義感の和希そら、たくましく愛らしい縣千等の存在もあって、ドロイゼン家の物語が出来上がったのかなーと思います。
鉄道王・小林一三と宝塚
そして、今年は小林一三・生誕150周年と聞いて、だから鉄道なんかなー。阪急電鉄を含めた阪急東宝グループの創業者。
宝塚歌劇団は阪急電鉄の関連団体。同じ時期に鉄道事業に関わり、夢の線路の先に湯の里・宝塚があって、一大レジャーランドの劇団として生まれました。
「スミレの花咲くころ」は、とあるシャンソンが元になって作られているそうで、リラの花咲くころ=ライラックの花咲くころ、という事だそうです。
ライラックの夢路・・・スミレのタカラジェンヌが、一三さんがひいたレールの先にある夢の宝塚歌劇団で今も愛を沢山届けて上演を続けている、というイメージが湧きました。
ライラックの花言葉は誇り。タカラジェンヌも100年以上続く誇りを胸に舞台に立つ。沢山の思いが詰まったこの公演なのではないでしょうか!
私事で、たまたまですが、とある北の方の廃線駅を見に行ったんですね。
これはチャンス!線路を間近で見て、レールを触ってきました。このレールを作るって、大変な作業だな~😮。
でも1度作ればずっと残る。メンテナンスしてまた汽車を走らせたいって、レールの先に夢を感じました。
簡単なあらすじ※ネタバレは少しにする
19世紀初頭、ドイツ。イギリスは産業革命が起こり、時代は鉄道だ!
ライラックの紋章のドロイゼン家。長男ハインドリヒ(彩風咲奈)は4人の兄弟を呼び出し、プランについて発表する。
官僚の次男フランツ(朝美絢)には貿易や関税について、軍人の三男ゲオルグ(和希そら)は軍内で鉄職人の情報を、政府高官秘書の四男ランドルフ(一禾あお)には政府内の動きを相談かな?
まずは線路(レール)を作るぞ!
音大生の五男ヨーゼフ(華世京)は、ドロイゼン家の皆の希望。女性ながらバイオリンの腕が立つエリーゼ(夢白あや)を、ハインドリヒに紹介する。
少年のような姿で登場したエリーゼに初めは驚き😮。そうかあ、女性がバイオリニストという職に就けない時代だったのかと思わされる。
ドロイゼン家の付き合いがある貴族達がおり、その中でもブランデンブルク銀行の頭取(奏乃はると)は、娘ディートリンデ(野々花ひまり)をハインドリヒに嫁がせる事を条件で資金援助をチラつかせる。
ディートリンデも百も承知だが、お互いの気持ちは…。どちらかというと、その2人を遠目でみている次男フランツが、ディートリンデに気持ちがあり、全てが揃いすぎてやりたい事に邁進している兄に嫉妬心があるのかも…。
エリーゼより紹介された腕の良い鉄職人アントン(縣千)にも手伝ってもらい、製鉄所では急ピッチで線路を作り続ける。
とはいえ事業は順風満帆とはいかず…。兄弟の意見の相違や死、資金繰り等、様々な問題が起こる中、問題の一つ、ドロイゼン家にまつわる闇・とある魔女(美穂圭子)の噂だった。亡くなった父に愛人がいて、2人の間に子供がいるらしいと。噂の真実を突き止めるため、ゲオルグは魔女の情報を探りにいく。
ハインドリヒとエリーゼは徐々に恋仲💑となっていく。しかし、仲睦まじい姿がディートリンデお嬢にとっては面白くない😠。
彼女は2人を引き離すためにある策に出る😱。ま、ここはフランツの機転で(愛で)事なきを得た。ああ助かった😓。
女性音楽家に成れなかったエリーゼは、自分で作った鉄のジュエリーの技術をハインドリヒに認められ、ジュエリー作家としての道を模索する。
ハインドリヒは、鉄道ビジネスの出資者候補として、ジャーナリストのアイヒタール(諏訪さき)より印刷会社のホフマン(真那春人)を紹介される。鉄道に印刷、ビジネスパートナーとして株式会社の話を進める。
物語の最後には、魔女にまつわる真相が判明。エリーゼが作ったライラックのジュエリーを気に入ってくれた株主・ディートリンデ👩の太っ腹!な行動もあって、ドロイゼン家は新たな夢路へ、スピードアップして鉄道ビジネスを進めます!ハッピーエンドです😃。
ドイツ関税同盟とは?
ドロイゼン家の5人の頭脳と、芸術的発想。オーケストラの指揮者のように、人と能力を繋ぎ、夢を作り出す役割が長男ハインドリヒ。
イギリスの産業革命後の反映に負けないように、ドイツも鉄道産業に乗り出そう!国内で内需を増やし豊かにしよう!という気運が高まる。Wikiより抜粋。
関税同盟(かんぜいどうめい)は、外部に対する関税に共通の制度を適用することを伴う自由貿易地域。プロイセンを中心としたドイツの諸邦国によって形成されたのがドイツ関税同盟。1833年に成立し、翌1834年より正式発足。歴史学派の経済学者フリードリッヒ・リストが提唱した。
ドイツ関税同盟は、絶対的に保護貿易政策(自由貿易の規制)に固執したわけではない。
むしろ関税同盟の経済的意義は、域内関税撤廃による物流の促進および地域統合と、19世紀後半にプロイセン主導の統一を果たしたドイツ帝国の工業発展を導く素地となったことに求められよう。
この時代、イギリスが世界に先駆けて産業革命を起こし、ヨーロッパだけでなく、インドや中国等、世界中のマーケットとの関税をコントロールして(蛇口を開いたり閉じたり)、小さな国土で大きなビジネスを展開する。世界の争いや紛争の原因は、この関税によって左右されているらしいですね…。まだ私も勉強不足ですが。
ジュエル・ド・パリが待っている!
ライラックの夢路の後に、宝塚の愛と宝石が詰まった、パリレビューが待っている!
エリーゼは鉄のジュエリーを作っていましたが、ジュエリーとなる宝石がテーマのショーが待っております。
歌詞にもあるように、ジュテーム 愛しています!連呼✨
宝塚・宝石・愛しています!(←これ、私の心の声)
今、空前のジュエリーブームが来てますね!!私もこのブームに乗っかって、ジュエリー愛が止まりませぬ😍。
宝石、ジュエリーの良い所は、美しく心躍るだけでなく、やはり高価で希少性・資産性があるところ。
衰えない価値、宝石は何年も残る美しさ。金の値段が最高価格(1g:9500円以上)を更新している今、貴金属や宝石への再熱が止まらないのが現状です。
鉄も宝石も、どちらも鉱物だ。マネーや情報戦争に疲れた心を癒すのは、やはり物、物の温かさとか輝きに魅了されるのかもしれません。
ミモザの花となった109期生のラインダンスが登場!
黄色の配色に目が覚める。この黄色も今年のトレンドカラーのような気がします。
今ここから巣立つひよこちゃん🐤🐥みたいで、可愛いです😊。トップスターさんからのロケットコールは、珍しいかもしれないね。
各スターの誕生石をテーマとした歌、カラーで大階段を包みます。
去年2022年に誕生石のラインナップが増えたんですよね。それも、ジュエリー再熱ブームに火をつけた一つともいわれています。
8月生まれの夢白あやは、ペリドット。黄緑色の宝石で、エジプトのクレオパトラはこれをエメラルドと間違えた?とも言われているそうです。
9月生まれの美穂圭子さんは、サファイヤ。イギリスのサファイヤと言えば、故・ダイアナ妃も愛用していた有名な石。超効果な物です。
10月生まれの和希そらは、オパール。変色性の宝石は、乳白色から水色系、オレンジ系と、様々な色合いが楽しめる、こちらも高価な宝石です。
11月生まれの朝美絢は、トパーズ。オレンジイエローのシトリン系や、オレンジピンクのインペリアルトパーズは、その名の通り人気が高く高価な物。
2月生まれの彩風咲奈、縣千は、アメシスト。紫の宝石。私、アメシストの指輪をつけて観劇いたしました😊。
フィナーレの夢白あやが、大粒の白いパールのチョーカーを付けて降りてきたときには、感動!そう、日本古来のジュエリーとえば真珠ですよね。私が一番好きな宝石は、やっぱりパール・真珠かな~😃。
私がかねてよりマリリン・モンローのダイヤモンドが一番!というナンバーを所望してたところ(MADOKA No.11)、あやちゃん中心のカラフルなフレンチカンカンの場面でアレンジされており、心躍りました♬
フィナーレの締めくくりの曲は、ばしっ!!とハマりましたね😆。
愛の宝石♬ 往年の宝塚の名曲👏👏。
宝石ショー💎ショーの感想はこちら。