『Xcalibur エクスカリバー』主なキャスト感想2 ファンタジーミュージカルは宙組に任せろ!




芹香斗亜&春乃さくら、そして桜木みなとが挑む、ミュージカル『エクスカリバー』。

戦いの場面の迫力はもちろん⚔、6世紀のお話という事で、預言者、魔術、ドラゴンやウフルを崇めるようなスピリチュアル要素があり、映像を交えたとてもファンタジー溢れるカッコいい作品でした😃。

とにかくコスチューム衣装が、映えるメンバー達!さすが宙組。

『NEVER SAY GOODBYE』でおなじみの、ワイルドホーンさんの楽曲。ちょっとネバセイっぽい!と感じるシーンもあったりで、各々ソロ曲歌唱に臨む姿が尊い。役として気持ちを込めて壮大に歌い上げる、その歌が耳に心に残る。

牧歌的ケルトの素敵な音楽に劇場が包まれました。特にコーラス!宝塚であれば大人数のコーラスは大変素晴らしいけど、宙組のコーラスには、やっぱり感動するというか、うるぅって来るんですよね😿。

最後に眠らせて欲しいと、修道女達の癒しの歌が、今も特に心に残っています。凄い良かったと思います‼

主なキャスト 役の感想

アーサー:芹香斗亜

キキちゃんも若い😍!(同期 彩風咲奈が若いように)。

クリクリパーマの金髪頭が目にかかる、フツーな男の子の姿。最近あまり見なかった若々しい青年の風貌に、ああ主演とはこういう事かしらと思いました😊。
皆から愛される青年。1幕登場シーンの牧歌的な歌は、とても可愛い。ファンタジー要素のある戦士の姿、王子様の王冠、全て素敵に着こなす。

そこからの、どんどん彼の運命がグルグルと目まぐるしく、闇落ちしていく様は、来た来た~本領発揮!ブラック・キキはもうお手の物。清い青年が復讐の鬼となって、エスカリバーを振り回せば、それこそ鬼に金棒。

狂気にみちた姿が恐ろしかった😈

ここからの彼女の歌、演技に、客席は食い入るように引き込まれる。殺陣の途中、スローモーションになる場面が素敵。
疲れた様な前かがみで虚ろな目。誰も触れられない繊細な王。キキちゃんが持っている個性の一つじゃなでしょうか。母性本能をくすぐりますね😊。

失敗したんだなぁ・・・

このセリフに、アーサーも人間だもんなって、辛い気分になりました。でもそれと同時に、弱さを受け入れる謙虚さもあるのだと。弱さを乗り越え、限界を乗り越え、相手を許せと。

ラスト、セットがぐるっと回って石垣の階段が、アイアンの王冠👑に変わり、BIGなエクスカリバー剣🗡が頭上からドーンと突き刺さる。とっても象徴的な場面。
ライブ配信では全体像わかったかな~。劇場全体がぱぁっと明るくなって、神が降臨したかのような場面になります。

感想1にも書いたように、こんなにも芹香斗亜プレお披露目にふさわしいプランは無いと、思いました。ブラボーです👏👏。

グィネヴィア:春乃さくら

もしかすると、この『エクスカリバー』と後に控えている『ファイナルファンタジー』のヒロインを想定した、トップ娘役就任だったのではないかと思うほど、ピッタリな配役でした👍。

宙組の娘役という新たなカテゴリーであろう、強くて美しいヒロイン。

私は、登場シーンに涙が止まりませんでした😭。

迷いのないストレートな言葉。素晴らしい。鮮烈デビューだと個人的には思っています!

あのエクスカリバーを抜いたのは誰?怖い顔の人(マーリン)?

←このシーンは笑えましたね😁。あなたが話しかけている青年だよって。

グィネビア、君は出会った時から変わらない。

彼女の決断、行動は初めから最後まで一貫して、間違ってはいない。一緒に戦い、一緒に悩み苦しむ。本当に素敵な女性だと思ったし、さくちゃんならではの存在感だと思いました。

セリフはもちろん、歌もとっても上手い。ミュージカルにむいている。いや~、これから本当に楽しみだなーってワクワクしてきました😃。

ランスロット:桜木みなと

ランスロットは、アーサーの兄貴分。
これが、本当に兄貴だったんだよな~🤔。役者って凄いっ!

月夜に複雑な気持ちを歌うソロ曲は、包容力というか、兄貴として大きな存在に見えて、本当に感動しました。ずんちゃんの役の振り幅が広いって言うのかな。これからは2番手として、キキちゃんの傍にいてどんなお役が来るんだろうと、こちらもワクワクです。

ずんちゃんがナウオンで言っていた、アーサーとラスロットの歌いながらの殺陣シーン
身体能力の凄さっ😆!これからもこの2人のアクションは見どころだねぇ。

そして、2番手としてキキちゃんを褒める(笑)っていうか、ずんちゃん目線の感想に、いちいち私は感動しています。それにこたえる(とぼける)キキちゃんがまた、可愛いです😊。

マーリン:若翔りつ

大役を掴んだん、マーリン役の若翔りつ。その大きな存在感とシルキータッチな歌声😍。本当に客席まで魔術に掛かってしまいそうな、酔いしれる歌声。

もう、専科さん並みよね!

剣をどのように使うのか?
戦いの負の連鎖に終止符を打ちたい。

預言者マーリンの存在は大きい。マーリンの掌で政治は動かされている。たまに失策もある。暴君ウーサー・ペンドラゴンが、よその妃(花宮沙羅←可愛かった😀)を騙してはらませる事に手を貸してしまう。そこで生まれたのがアーサー。

アーサ―が生まれる前は、モーガンに色々魔術を教えてあげてたのかな。王女になる可能性があったわけで。
しかしアーサープランに変更となって、モーガンは修道院に押し込められた…。
最終的にマーリン自らの罪にも向き合う事になるわけですね、アーサー王誕生を見届けた上で。

6世紀、日本も他の国も、もっとスピリチュアルな占いや迷信によって国を動かしていたのでしょうね。そこが神話的でファンタジーっぽく感じます。目に見えない力。

りっつがいれば、あれもこれも可能じゃない?みたいに思えてきた。宙組の大きな大きな武器。
更に様々な境遇の男性や、恋する男性なども観てみたいな―と思います!

モーガン:真白悠希

マーリンに相対する、恋愛感情もお互いあったのではないかと思うラストシーンでした。アーサーの姉モーガン役は、真白悠希。

すんごい抜擢劇に驚きました。そして美しい✨!

こういうヒール役の女の顔っていうの?髪型やお衣装もとても似合って、堂々としていてイイ👍。
凄い声量で上から下までよく出る声。とにかく男役だからパワフル!目ヂカラ👀。

黒魔術を使ってアーサーを操るモーガン。マーリンへの怨念や愛憎の気持ちが、痛い程良く分かる😢。

手に汗握り、ひとフレーズひとフレーズ、がんばれ~と念を送って観てました!

この抜擢劇、例えば早霧せいなお披露目公演『伯爵令嬢』で、ヒロインの敵役だった有沙瞳。もしくは月組『ロミオとジュリエット』の大公役だった、輝月ゆうま や、『エリザベート』のシシィ役 凪七瑠海 とか?

これからの活躍が楽しみだと思っていましたが、それをゆうに飛び越えての、実質このミュージカルの2番手ヒロイン👏👏。

もし退団してなければ、せいこ、るいまきせ が演じていい役よね、ん?ちょっと強すぎかな。ましろっちのモーガンを見てしまったので、もうましろっち以外の配役は考えられない思考になってます。

ウルフスタン:悠真倫

敵のサクソン族の長。まりんさん!モヒカン頭に赤い刺青、毛皮のついたスタイル。
めちゃくちゃカッコ良くて惚れ惚れしました😆。

狼の内臓をえぐる(喰らう)儀式みたいなシーンがありましたね😬🐺。
(あれを女性が演じるって、やっぱり宝塚は凄いね。)
当時ならばそういった生贄の儀式や獣のパワーを喰らう等、あったらしいですから。

まりんさんに率いる兵長 輝 ゆうが超エキセントリックで素敵😍。
息子でアーサー達に殺されてしまったアスガル 大路りせ も、キャ~素敵過ぎて😍。ジェームズ・ボンドを演じて益々男役の色香がマシマシです。

他にも野獣のように戦う戦士のかっこよさと言ったら😍。そして同じくらい、

かっこいいサクソン族の女達

レディースも牝豹のようで、有愛きい、楓姫るる の鋭い眼差しが忘れられませぬ😊。

エクター:松風輝

アーサ―の育ての父、エクター。エクターの与えた愛情、教育があってこその、アーサーの人格。

組長さん、ますますダンディーになられて😃

前組長のように、優しく素敵なお父さん!!一段と大きな存在となられて~。キキちゃんが大好きなお父さん。うぅぅ、殺されちゃうんだけど、それも試練の一つ。マーリンからの使命は全うした。

円卓の騎士。バイトさんも大勢いるので、その場面、瞬間で赤か青か!って見分けないといけないのだけど😅キャメロット陣営で役名が掲載されているのは、真名瀬みら、琉稀みうさ、梓唯央、大路りせ、泉堂成、聖叶亜、波輝瑛斗。並びが圧巻!ワクワクした~。

他最下級生まで全員がスゴイいい顔してる。ウルフ赤VSドラゴン青。戦う場面やアピールの圧がビシビシ客席に来る!フォーメーションが綺麗で目が泳ぎます。

ウーサー・ペンドラゴン/キリスト教神父:雪輝れんや

凄いよね!幕開き冒頭、この暴君は誰なんだっ!?ってオペラで目をこらす。
雪輝れんや、物凄い存在感ではないでしょうか!ギラギラした目、存在の大きさ、素晴らしい👏👏。

死んだ後は、回想シーンで登場したり、直ぐに味方側、キャメロットのキリスト教神父様に大変身したり。とても印象的だったのでお伝えした次第です🙋。

スクラップ&ビルド なのか…

マーリンはしきりに運命を受け入れろ、立ち向かえと預言します。

暴君が現れて、倒されて、国は荒れ、荒れ切ったところで相応しい王が誕生する。

国はこの繰り返しなんだろうか。一度腐らないと正気に戻れない。その気にならない、気づけない。

最近そうとも思ってきました。団結して戦っても負ける場合もある。サクセスストーリーみたいに行かない事もある。それもすべて意味があるって事なんでしょうかね。

いっそのこと腐敗したものは、徹底的に壊さないと立て直せないんかな。

ファイナルファンタジーが待っている

さて、来年の話にはなりますが、ファイナルファンタジーの宝塚版が控えているわけです。これは超期待したいと思います。エクスカリバーを演じた面々プラス、逆転裁判チームも加わりますので、どうなっちゃうのか期待しすぎて頭くらくらします(笑)。

宙組の元トップスター凰稀かなめ就任『銀河英雄伝説』の時に感じた、あの新鮮さ。回りまわって、この時にキキちゃん率いる宙組でさらに洗練された、CGクオリティに近づくような、繊細で素敵な舞台が、宝塚の新たなジャンルとして加わる事に、楽しみでなりません。

8月5日で千秋楽。終わっちゃう~(by ずん)。暑い中、皆さんお疲れ様です!最後まで悔いなく、素晴らしい作品の世界観を楽しんで欲しいと思います。千秋楽の模様をスカイステージで待ってます🙆。

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