男役芸を観る事が好きなんだ…metro『少女仮面』を観ての感想




小劇場作品もたまに観に行くことがある。知人から紹介されたり、フライヤーでおっっと目についたり。特に私の基準の一つ、宝塚OGさんが出演されている作品は応援したいし、お元気なのかどうか足を運びます。

唐十郎の作品『少女仮面』は、いろいろな方で再演を繰り返しているそうで、主役が宝塚男役の春日野八千代。まさに、まんまの役名。アングラ演劇の唐十郎で、戦後間もない時期のお話。

主演の元月組の月船さららさんが熱演!もう、ぐいぐい引き寄せられてしまいました。

劇場は中野のテアトルBONBON。客席100名弱の密室。階段に座る方もいるほどの超満員。目の前で演じられる難解な世界。よくわからない部分が沢山あるんだけど、その中、春日野八千代が真っ白なフリルのシャツに白いパンツ、黒いロングブーツ、短髪に宝塚メークで濃厚な男役芸でジャジャーン!!と登場。ナタリーさんより。

その瞬間、私の目が覚める。。引き込まれる、楽しい、カッコいい、もっと観たい。

ああ、私は男役芸が好きなんだ、と気づきました。宝塚でない舞台で現れた、どっぷり濃厚な男役芸を観たからこそ気づいた感覚。

タカラジェンヌが、男役を極めたい、男役を全うしたい、男役が好きなんだ、というコメントを聞いていて、あまりピンと来なかったんだけど、自分に置き換えてみたら、理解出来た瞬間でした。

男役芸を観るのが好きなんだって。

柴田作品が古典だ、昭和だとボヤいていた自分ですが、柴田作品が男役芸の基本になっている部分があるから、凄く大事な事なんだーと思います。

月船さららさん、凄くステキだった~。現役時代は月組の舞台で何度かお見かけしましたが、今の彼女が良いと思う。

自分なりの工夫と気づき、その長年の積み重ねが感動を作ると思います。これは芸事に限らず、仕事の世界も趣味やスポーツの世界も同じ事で、この境地にたどり着ける人は幸せだと思う。

極めて脚本の世界観を表現し、大人の女性の魅力もたっぷり出して、って感じでないと負けてしまう芝居。男のように声を張り上げたり、怒鳴ったり、愛を語ったり。凄く気持ち良さそうだなーと思ったりもした。

去年観た、宙組OG 緒月遠麻主演『終わらない世界』で、キタさんの女優姿で、男役芸を垣間見れた事が楽しかったし、先月観た、星組OG 七海ひろき主演『RED&BEAR』も、かいちゃんそのままで演じていて、こちらも男役芸にニマニマできた。

となると、こういった男役芸を盛り込んだ戯曲、本を是非もっと書いて欲しいし、過去の良作をOGの方に沢山演じてもらい、私たちが観られるチャンスを増やして欲しいと思いました。

宝塚で観る男役とはまた違った世界が広がっていて、不思議とハマります。なんでもありだし、凄く自由だし。

いまさらですが、自分自身の気づきでした。

ということで『赤と黒』と『炎のボレロ』を楽しめれば良いなーと思います。

 

metro「少女仮面」
当日券かあるそうです。
2020年2月19日(水)~24日(月・振休)
東京都 テアトルBONBON

台本:唐十郎
演出:天願大介
出演:月船さらら 他

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