『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』政治とは何か&何でもありジャー『JAGUAR BEAT』あらすじと感想1
星組大劇場公演『ディミトリ』そしてそして、キャ~😝カオス、凄い、頭クラクラして楽しすぎるショー『ジャガービート』を観て参りました🙋。
お芝居では、最後は劇場ですすり泣きが聞こえてくる、悲しい、仕方がない、よくやった!でも辛い、みたいな。身内や隣国との駆け引き、まさに「政治とは、何か」を見た。そこに突き進むディミトリの勇気ある行動、愛と知力が描かれていると思いました。冒頭と最後に舞台中を彩る紫のリラの花、花の妖精。美しさが際立ちます。
そして、ショージャガービートは、劇場を後にする方々が、「うふ、何でもありね☺」って言ってるのが良い得て妙だなと思った。まさに、サイトー先生のメガファンタジー。
やっちゃえ!星組🌟的な、頭クラクラして、見終わった後は、何も残っていない(笑)みたいな感覚。まさに、ぶっ飛んでるんだけど、違和感なく纏まってる感じもする。ストーリー性のある展開、まだ理解できてないけど。。いづれ分かるのか?マジッ、マジッ、マジッ~ク🌠♬
そう、ショーなんだから、ショーに意味を求めてはいけない。どんどん、ガンガン、得体のしれない物、かわいこちゃんがカオス状態で、キィィーーーン🎸🎧♪みたいな、風速メガマッハ的感覚を味わいたい方は、是非オススメです😆。
お芝居『ディミトリ』
タイトルに込められた宿命
”ディミトリ”とは、主人公・礼真琴が人質としてジョージア王国に入った時に、女王ルスダン(舞空瞳)付けてもらった名前、なんだね。元はイスラム教の名で、キリスト教国であるジョージアでもらった名前。
大切な名前”ディミトリ”が、このお芝居のタイトル。彼はその時から、ルスダンを守り、王国を守るために生きる宿命を背負う事になるのです😢。
今回初めて知った、トビリシの十万人の殉教。ジョージアの首都名がトビリシ。美しいと言われているこの地を、モンゴルや亡国ホラズムより常に狙われている状態。特にイスラム教徒とキリスト教徒の争いは、ヨーロッパ地域では常に起こっている事で、トビリシで十万人のキリスト教徒が殉教したと言われる史実に、瀬央ゆりあ演じるジャラルッディーンが関わります。
また、ジョージア内部でも政治的策略が蠢いており、敵は内部にありって、まさにそれ。副宰相アヴァク(暁千星)は、よそ者ディミトリを良く思っていない。アヴァクなりに国を守る思いで、ルスダンを政治的に操るようになって行きます…。
曙光に散る、紫の花
リラの花、紫の大きなシンボルツリーが舞台センターに登場。リラの精達がとっても豪華で、美しく、宝塚らしいなと思います。
日本で言う所の桜花は、潔く散りゆくサムライの象徴ですが、ディミトリ含め、国の為に勇気をもって戦った勇士たちを讃えている、のでしょうか。
紫の花、宝塚のシンボル、スミレの花との繋がりも感じますね。
簡単なあらすじ※ネタバレあり
ギオルギ王(綺城ひか理)が治めるジョージア王国。妹ルスダン(舞空瞳)は、ルーム・セルジュークの王子で人質のディミトリ(礼真琴)と幼い頃より互いに信頼し、惹かれ合ってきた。
モンゴルのチンギス・ハン(輝咲玲央)がジョージアを攻めてきた。ギオルギ王率いるジョージア軍。副宰相アヴァク(暁千星)や、ギオルギが負傷している右目の代わりとなってディミトリも応戦する。※ジョージアンダンスがカッコイイ場面
しかしギオルギは戦いで致命傷を受ける…もう駄目かもしれない😢。
ギオルギは、ジョージアの未来を妹ルスダンとディミトリに託すため、急ぎ婚礼の儀💑を執り行わせた。※婚礼の踊りもジョージアンダンス
イスラム教国のよそ者・ディミトリに従わない役人達より抗議があり、裏方としてルスダンを支える事を決意。ギオルギが負傷したのは、ディミトリのせいではないかと疑っているアヴァクは、更にルスダンからディミトリを遠ざけるため、お互いに濡れ衣を着せ、裏切られたと思わせ2人を引き裂く策を、着々と仕込んでいく(これこそ、政治…😠)。
モンゴルだけでない、美しいトビリシを狙っている亡国ホラズムの帝王 ジャラルッディーン(瀬央ゆりあ)。ルスダンに図々しくも結婚を申し込む。
同じイスラム教のディミトリの父、エルズルム公(大輝真琴)とジャラルッディーンの動きについて、父が送り込んだ庭師(朝水りょう)より情報を得たディミトリ。その現場をルスダンは目にしてしまう。まさか、ディミトリが裏切りるなんて…!
今度は、傷心のルスダンをお慰めするよう命令された白人奴隷(極美慎)と❤ルスダンが…ってな現場を目撃するディミトリ😳。咄嗟にバサッと奴隷を切り殺す。
あ~まんまとアヴァクの策に嵌まった絶体絶命のディミトリを助けたのが、帝王ジャラルッディーンだった🤔。
ここは一旦、お互いのメリットを感じ、ディミトリはホラズム側に寝返った。(生きていれば何かチャンスがあるかもないし)。
しかし本心では美しいトビリシを守りたい。そのためにルスダンとジャラルッディーンの結婚を打診するが、ルスダンは断った。
もう策が無いジョージア。ディミトリは、ルスダンやアヴァクに敵ホラズムの弱点を詳細に記し、伝書鳩を秘かに飛ばした。
ディミトリのおかげで、ホラズム側の守りが薄い隙を狙い、迫害を受けていたキリスト教の民たちと結集して、ジョージアはトビリシを奪い返した。まさに命がけで情報をくれたディミトリの働きに、アヴァク達も感謝するのだった。
ジャラルッディーンの側近であるアン・ナサウィー(天華えま)は、ディミトリの裏切りが原因だと気が付いた。既に時は遅し、自ら毒を飲み干し、ディミトリはジャラルッディーン達に白状し、自害する。
勇気とは何か。
ギオルギ王の妻で平民出身のバテシバ(有沙瞳)は、愛する王の為に身を引いた。ディミトリもまた、愛するルスダンのために、自分の立場で何が出来るか、勇気を持てるかと、生前、ギオルギが教えてくれた事があった。
寝返り、裏切り。どう思われようと本心はブレず、ジョージアのルスダン、そして子供達を守る知力と勇気を持って、切なくも命を全うしたディミトリ。陰ながら国を支える1人の男の物語だったと、思います。
また様々な政治的理念を持つ各国の王達、そして常に高貴に振舞った女王・ルスダン。人間の大きさと、国を治める 政治とは何か、を見た気がしました。
簡単ではありますが、こんな感じだったかなと。
美しい衣装にジョージアンダンス
様々なジョージアンダンスが、随所場面場面に盛り込まれています。突如と異国情緒あふれる楽器の音色が鳴り響くと、ああジョージアン来るな~😆みたいな、期待感が高まります😃。
王族の衣装、官僚の髭や帽子とか。一つ一つ見ていると全く飽きない(もっと観ていたい)。戦いの装備も地域ごとに違いがあって、モンゴルの鎧は日本のサムライの様、ジョージアは東ヨーロッパ風で、ホラズムはペルシャ風。様々な民族の交流地なんだなと感じます。
登場シーンは少ないですが、その中でも白人の奴隷として登場したきわみしん。凄くインパクトありました。スラブ系の白人でしょうか。奴隷は黄色人種だけでは無かったわけですね。
このあたりの歴史の流れ、更に興味が湧いています。
また東京でも観劇チャンスがありますので、お芝居の感想を深められれば。
↓バリバリ深まった!楽しいぞ。
ショー『ジャガービート』
とにかく凄いものが、ドンドン飛び出してきます。「王家に捧ぐ歌」の大祭司様たちみたいな方達の登場とか、もう贅沢過ぎて、空いた口がふさがらない感じで😮😮。
礼真琴、瀬央ゆりあ、暁千星
めちゃ洗練されたと思うんやけど(相乗効果!?)
これこれ、これなんです。今回思ったことは。
ありちゃん投入の相乗効果でしょうか(勝手にそう思っている)。3人がどこからどこを見ても、スマートだった。余裕の風格というか、あのトンでも衣装を全て着こなしている所とか。見事、洗練されたなーって思ったとです🙆。
カワイイ娘ちゃん大量投入
まあね、サイトー先生といえば、猫ちゃん、ウサギちゃん(ウサギは居なかった)、チーターちゃん、狼ちゃん?さまざまな可愛い子ちゃん達大量投入ですよ。衣装のバリエーションも沢山あって、見逃せませぬ😃😍。
センターに詩ちづる&綾音美蘭って、わかるわ~😄。この可愛い子ちゃんコンビ。
ロケットダンサータイガーちゃん達?が、始めとフィナーレ辺りで登場していて、ショー作品に花を添えておりました。
「汚れた英雄」Riging High!
フィナーレでひっとんが披露してくれたこの曲。
めちゃくちゃテンションMAXでしたっ😆!
聞いたことがある曲、なぜか日本語で歌える。。ってことは宝塚のショー(グラン・エレガンス)で使われていたってこと。
く、く、草刈正雄だった~、覚えている。時代だなあ、1982年。この曲を歌うま舞空瞳に歌わせた、サイトー先生、GOOD JOB👍です。
とにかく変則的にラインダンスがあったり、デュエダンがあったかと思えば、男役群舞がもりもり、退団する遥斗勇帆と礼真琴のセッションにウルウル盛り上がり~の、そしてこのRiding Hight!で、先ほどお伝えした星組のメンズ3名の弾けるダンスに胸高鳴ります😍。ああ、『ラ・エスメラルダ』のフィナーレを思い出すな~。情熱的、腕まくりオラオラ男役系です。すごすご、すごーい👏👏。
フィナーレのエトワールは、本当に美しい歌声の都優奈。ナイス・人選!
ショーで通う方も大勢いらっしゃるかもしれませんね。しんみりお芝居に浸った後に、このショーで心も体もヒートする感じで、良いかと思います😆!