『フリューゲル』『万華鏡百景色』感想1 心温まる東西ドイツ解放から万華東京へ国も壁も時代も超える今だからこそ

2023年8月26日2023年11月7日

月組の新作芝居＆ショーを観劇してきました！新しい作品を観れる喜び、ドキドキってあるんですよね😃。このチャレンジを、芝居の月組に任される。

どちらとも、なかなか面白いです🤔！
初めて宝塚を観る方、久しぶりに観る方、いつも観てる方（←私😅）。どなたにも感動が生まれると思います。今回もぴあ貸切ありがとうございます！客席ではそんな雰囲気感じました。

『フリューゲル -君がくれた翼-』は、最近の宝塚作品の色々なエッセンスがこの１時間35分にぎっしり凝縮されています。まだ（これからも）混沌とした時代の変革期2023年だからこそ、理解力も高まっている状況で観劇すると、ストンとクライマックスの、人の心の壁も超えていける！喜びの歌に浄化される気持ちがしました。

思っていたよりもかなり明るめのお話ですが😃、ラストはすすり泣きも多く聞こえるほど感動の渦😢。

クスっ(笑)とポイントも全員押さえている👍。そしてホロっと涙そそられる母や同志の絆💪。西と東の人間のキャラが立ってる皆さんも必見（組長さん＆副組長さん筆頭に）。

内戦、孤児、ああサイトー先生『CITY HUNTER』を思い出すな。チルチルみちるや熱血あみちゃんも月組にやって来たしね～。
第2次世界大戦後東西冷戦の影響、ああ小池先生『カジノ・ロワイヤル』ボンド達やKGBの存在があったな～とか。
それよりも前に、星組麻路さき主演『国境のない地図』が上演された時期、あれは阪神淡路大震災後だったとか。。

主人公ヨナスの取り巻く家族や同胞、そして文化庁からの依頼で東でコンサートを依頼されたナディア達の、心温まる統一ドイツからの～東京（by TAKARAZUKA)。2人は壁だけでなく自らの心も解放出来たのでした🙆。

齋藤吉正先生イズムもバッチリ整っておる！バンカキョウへのバトンね。

そのショー『万華鏡百景色』は個人的琴線に触れる楽曲のセレクト♬
世界から観た日本・東京を意識した現代アート的作品。これはちょっと取り憑かれそうな？予感…もっと深めたいっ！

おかわりプリーズ状態でございます😃。

『夢千鳥』『カルト・ワイン』で心鷲掴みされた、栗田優香の描く世界。
やっぱり先輩上田久美子のショー『BADDY』をいい意味で思い出す。こうやって女性演出家だからこそ突き破れる、夢の世界・宝塚に一石を投じるリアルな設定。一つ一つの紐解き妄想が楽しい。

女性だけのロケットは、天紫珠李センターのホットパンツ姿の娘たちに、訳も分からず号泣😭素敵だった。男役から娘役の転身、愛希れいかもロケットセンターだったよな～。

回るよ時代は回る。国も時代も超えて、心の中の壁（既成概念）も取っ払って、様々な事を知った今だからこそ、人は自由になれる翼をもたらされている、と思う。

月城かなとの、真っ直ぐで人の好さが現れるヨナス。だからこそ許せない事や、他人から見たら笑えるポイントが随所にあって。

ショーでは偽の花火が万華鏡🎆まぁなんて粋な！嗚呼、絶景かな✨。今年は全国各地で盛大に花火大会が復活しましたね！そんな事も思い出され、花火師れいこさんの大きな存在を感じました。
闇市のドン！なんて怪しげな魅力。そこからのカラスでしょう！！めちゃくちゃ素敵で闇落ち感がたまらない。

海乃美月のナディア、破天荒な西の歌姫がその瞬間にどう行動するのか？涙をそそります。
でもって、100年前の江戸の姫といえば、花魁姿。足抜けできるか～かごめかごめ♬が強烈な印象でした。
フィナーレのお衣装ももっと細かく見てみたい、細工が素晴らしいです！市松模様の組子達もまるでファッションショー。

鳳月杏の人民軍大尉。本当のラスト…衝撃。ショーで芥川龍之介を演じる、真っ赤に火が舞う衝撃的（かっこいい）場面。

風間柚乃はパワフルに場面を盛り上げる！助けてくれる！って感じで、客席とのコミュニケーション能力を感じます。

蓮つかさのDOWN TOWN♬から始まる！最高のスタート、ゆるっとしたシティポップス中詰めの場面。
全体的にこのショーはどこでどう拍手するの？っていう、若干迷いがあった😅のも面白かった。拍手というよりもノリでイエーイって感じでいんじゃない？👌🤗。客席降りでさらにイエーイって気分でしたね♪

これはパンフレット購入せねばという感じで、帰宅後、うちのシティ・ポップス生き字引のパートナーと、選曲についてあれやこれやと話が盛り上がる。
山下達郎シュガーベイブだよ（EPOはカバーね）、中原めいこは上手かったんだよなぁ、大橋純子これ選んだの？へぇ～とかなんとか。
スマホ片手にイントロ聞いて懐かしんでおりました。ああ、あの頃、今もいい時代だけど、あの頃の古き良き時代の香りが本当に懐かしくて、楽しかったなーなんて思ったり。