『CITY HUNTER』感想1 振り切った彩風咲奈&朝月希和 そこは雪ん娘達のワンダーランド!




ミュージカル『シティーハンター』盗まれたXYZ!盛り上がっているそうで、ワクワクしながら観劇の日を迎えました😃。

サイトー先生らしさ満載で、開演5分前の映像から客席がソワソワ。

1985年 ここにも。

今から36年前、野田の舞台「フェイクスピア」もそうでした。バブルの絶頂期で日本独自の文化が栄え、ファッションや音楽、漫画も沢山!日本は元気なワンダーランドだった。JPOP、ボディコンワンレン、女子高生、超高層ビルに新宿歌舞伎町のニャンニャン達。

宝塚版CITY HUNTERはそんな時代のワンダーランドを、舞台の端から端まで詳細に徹底的に、楽しく、情熱を持って振り切って演じていた。雪組の真骨頂です。

めちゃくちゃ楽しかった😆😆!!

その裏に暗躍する黒い世界情勢が進行していて、平和ボケした政府や警察は役立たずで、裏稼業のスイーパー達が守ってくれていた。良作の漫画が私達に教えてくれていたのかもしれないな~。今になってようやく気付き始めています。

簡単なあらすじと感想、ネタバレ入り混じる

パンフレットに書かれている内容が分かりやすかったし、公式HPの人物関係図を要チェックです。なかなか難しいよね、沢山の事が絡んでくるので。

スイーパー(sweeper:始末屋)冴羽リョウ(彩風咲奈)は、死んだ相棒・槇村秀幸(綾凰華)の妹、香(朝月希和)とコンビを組み、正体不明のCITY HUNTERとして活動している。今では懐かしい駅の伝言掲示板に「XYZ(後が無い)」と書いて依頼を申し込むシステムとなっている。槇村秀幸はかつての麻薬組織の捜査でジェネラル(真那春人)に殺され、劇中では亡霊となってリョウと香を助けていく。

お色気美人刑事・野上冴子(彩みちる)からの依頼には、リョウちゃんは断れない。冴子の父は警視庁総監(奏乃はると)、妹・麗香(希良々うみ)と唯香(有栖妃華)。

「喫茶キャッツアイ」マスターの海坊主(縣千)は、革命軍と戦った時の戦友。美樹(星南のぞみ)は恋人。アルバイトの政(諏訪さき)は、リョウちゃんを追いかけるアニメ声のジャーナリスト冬野葉子(野々花ひまり)を慕っている。

複数の事件が同時進行。

1つ目は、アフリカの小国グジャマラ王国の王女アルマ(夢白あや)より。日本に亡命し、国を立て直すことを計画。幼い頃リョウに助けてもらって、勇気のペンダントをくれた思い出があり、初恋の人。

2つ目は、女優・宇都宮乙(千風カレン)の息子 小林豊(彩海せら)が、暴力団の事件に巻き込まれてしまい、自分の保険金をかけて助けて欲しいと依頼する。

3つ目は、アメリカCIAとしてリョウを訪ねてきた、米国での元相棒・ミックエンジェル(朝美絢)。日本一のスイーパーに、何を目的に来日したのか?

これ、全部裏で1つに繋がっているようです。しかも、リョウの育ての親・海原神(夏美よう)との因縁の決着、兄を殺された香の敵・ジェネラルとの決着、そしてリョウと香のキューピットとなったミックの粋な計らい。

グジャマラ王国は、麻薬の生産拠点として多くの国々から狙われ、革命軍と言いながら世界の悪の組織ユニオン・テオーペと繋がっていた。その組織の末端は日本の劒会・伏見 劒(久城あす)一味。劒会のチンピラであった小林豊は、大事な薬やデータを盗み、偽のCITY HUNTERだと言われ、逃走する事となる。

グジャマラ王国は、まるでミャンマーやアフガニスタンのようだなと。2021年、ようやくこの2国は軍事クーデターやアメリカの撤退を機に、本国の民が自分の手で国を統治する事をスタートさせようとしています。麻薬利権の温床となっていて、それを争って戦争が続いていました。

海原神は、残念ながらその利権を奪う悪の組織ユニオン・テオーペの人間であり、それを知ったリョウちゃんは、育ての親を撃つことになります。

余談ですが、アフガニスタンに多大な貢献をした、ペシャワール会の中村哲先生を思い出しました。日本人はとっても誠実で民のために力を尽くす。亡くなられたことは悲しいですが、その精神は今も生きています。王女アルマの言葉で思い出されました。

まだわかってないポイントもありそうなので、間違っていたらゴメンナサイ。。とりあえず今回感じた所までのあらすじです。

CITY HUNTER ワールドを楽しもう

ハッスルパワー、上手いこと言ったね!

ああ、なるほどね~。お色気ポイントは、リョウちゃんのハッスル!ってことになってますね。あー、安心した。品を損なわず、分かる人にはわかるギリギリの線で展開されていました。個人的なツボは、カーナビで渋谷区のとあるエリアを目指す所❤

どちらかというと、娘役の吹っ切れ徹底したお色気路線の方が、大丈夫かしら…(笑)って思う位😊。

彩風咲奈のハッスルパワーは、元気な青年らしくて、憎めない、愛嬌たっぷりで最高に良かったと思います!早霧せいなもぶっ飛ぶ位にね。

時代を感じる曲使いのセンス

楽曲が時代を感じる、あの頃のサウンドかな♬作品の世界観にマッチしていたと思います。リョウちゃんが銀橋での、

「Get Wild」の入り方は秀逸!

もっぉぉ、最高ですよー😍😍。
手拍子も最高潮!大好きです!!あの曲が今でも頭の中をリピート中。カッコイイなあ。

小室サウンドといえばこれがスタートですよね。男子が皆これを歌っていたよー。

そして香が歌うのは、やっぱりこれは小比類巻かほるの歌かな~?

もうスミマセン、一人浸ってます…😅世代なもので。。

ミック(アーサ)の日本語の使い方

もう1,2回位観劇しないと、ミックの存在理由がまだよく分かってないんだけど(笑)。

→わかりましたよ!ミックは、日本に向かった王女アルマと、冴羽リョウを確保して欲しいと、海原神から依頼を受ける。

そしてもう1つ理由があって、槇村香とパートナーを組みたいと、リョウちゃんから香を奪う事(これは私情で)。この2つ。

ええ、ミックって敵だったの🙀って、途中ガッカリするんだけど、最後にはリョウちゃんとの契約の元、海原神には従わなかった。どっちが敵か味方かわからなくなりますね、一瞬。

アメリカ人なのに、妙に難しい格言(日本語)を知っていて、その使い方が微妙で、そこが個人的ツボでした。香との掛け合いも最高👌。こういうところは日本の漫画っぽい展開だなーと思います。

急がば回れとか。(回っちゃだめだよ)

極道祭り!裏の組織も賑やか

雪組といえばの、スーツ極道やくざさん祭りってか~!

お馴染みのメンツが揃ってます!桜路薫、天月翼、叶ゆうり。最高ですよ。そしてもちろん、ドンは久城あすだし、その上には、銀髪が超カッコイイ真那春人ジェネラル。

花道で逃げていくチンピラ役の子達の捨て台詞がめちゃ受けてました。

映画で憧れた、鶴田浩二と高倉健は居なかった…ってね😆。

そして犯罪組織の謎解きの映像もなかなかカッコよくて、やはりあの昭和な時代(フロッピーディスクだから)感も満載で、ワクワクゾクゾクしました!すべてが一つに繋がっているんだと、わぉって感じでした。

正直に話をしてしまう注射作戦💉は、なんかえええってよく分からず笑ってましたが、あのあたりもうちょっと詳しく知りたいと、個人的には思っています(タッチーの教授とか。。)。今、注射が話題なだけに。

→劇薬「エンジェルダスト」を小林豊君が盗み出す。それを元に、橘幸演じるタッチー教授に頼んで、自白剤を調合してもらい、麗香と かすみに作戦依頼!まんまと自白してしまう劒会のメンバー達(笑)ってことね。

癒し系NO.1は海坊主

いや、ビジュアル凄いよね?結構立ってるだけって感じなんだけど。
存在感が半端なくて、戦闘シーンでようやく、おお強そうだと思ったけど、そこがイイ👍。

美樹さん(星南のぞみ)とのコンビが最高に可愛くて💕。癒し系2人。

りさ演じる美樹さんのビジュアルは、まさに時代を感じる。香とビール飲みながら恋バナシーンは、この時代の雰囲気感じるっ~。ご結婚おめでとう♪

ホロリと来る槇村兄妹の絆

常に亡霊さんの兄・あやなちゃんですが、最後に妹・香にピストルの撃ち方を教えます。脇を締めろと。

あのシーンは、この作品の中で唯一涙😭がこみ上げてきました。(カレンママと豊君とのやり取りも泣けたっけ😢?)

がんばれ、香!って、応援した。

ちょっとフワフワしてたハチャメチャな香だったけど。兄の宿敵を倒し、ミックとアメリカに行って女としてのハッピーエンドを掴もうとしたけど、やっぱりリョウちゃんの元に帰ってきた。

ハッピーエンドなんて無くてもいい。パートナーとして一緒に歩んでいきたいと。

最後のリョウちゃんと香の笑顔。漫画の2人のイメージが映し出されて、感動~😭。

宝塚版CITY HUNTER 最高のエンディングだったと思います!!

そこはワンダーランド

「目が足りない😳」

こんなんでましたけどぉ😄

そういう事です。

目が足りない!勿体ない!これは回を重ねていけば気づけるだろうし、もっともっと面白くなると思います。

香の100tハンマーは、もっとスローモーション気味でもいいくらい。周りがわちゃわちゃしているので、一瞬見落とす😋。希和ちゃんの香は、なかなかお目に掛かれない珍しい娘役の設定なので、もっともっとドッカン!来てもいいと思う。

ハンマーに「不埒者」とか貼ってあるし、サイトー先生あるあるで、情報量が多くて、まあ目が足りないってことっすよ。

通行人レベルの下級生のファッションなども、とても面白かった。時代を感じたし。

キャッツアイの3人🐱も登場しましたし(一瞬でしたけどね、お約束です😊)。

デジタルサイネージには、大浦みずきの「ジタン・デ・ジタン」公演とかあったような。ってことは、1989年、昭和64年設定なのかー。

そして、所々出てくる警視総監・組長にわさんのキャラも最高です😆。総理大臣のいつもの一言は「安心・安全に」。これって今もそうよね…。それ以外言う事無いのかい!って。

ひまりちゃん演じるジャーナリスト葉子さんが記者会見の際に、「冤罪よぉ~税金泥棒ぉ~!」って捨て台詞に苦笑😅。

日本政府と警察の実態は今も全然変わっておらず、苦笑、笑いポイント満載。もはやネタ?そんな時世の雰囲気もしっかり取り入れられたセリフまわし。かなり通な見どころポイントは、まだまだあるはずです。

新生雪組全員で作り上げた疾走感あるワンダーランド。是非皆さんも楽しんでください!またキャストの感想も徐々に書き足したい。

そして熱風が心地よいくらいの爽快感と新しさを感じたショー「Fire Fever!」の感想も、書きたいと思います。

とにかく、今回の宝塚遠征は、若干ドキドキしながら行ってきたけど。こんなにも気持ちの良いお天気と新生雪組作品と観劇後の感情と。全てが相乗効果で、

確実に免疫力上がったと思います!
ありがとう~😆!

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